190■概要情報システムグループでは、機構の基幹情報システム及びネットワークの構築・維持・運用を通じ、幅広いアクティビティでNICTの先端的な研究活動をサポートしている。特に、NICT内の情報通信インフラである共用ネットワーク、共用サーバ、外部接続ネットワーク、事務用共通パソコン、テレビ会議システム、構内電話システム等の整備・運用及び情報セキュリティの維持・監視を行い、高度な研究活動やその他支援業務を支えている。■令和3年度の成果(1)情報通信インフラの整備・運用基幹インフラの整備として、構内電話システムの更新し、内線スマートフォンを5拠点(小金井、神戸、仙台、鹿島、吹田)に約1,500台導入運用開始。新型コロナウイルス感染症対策本部の要請を受け、「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」を一斉導入した(令和3年6月1日)(図1)。テレワークが常態化する中で、職員のコミュニケーションの支援に貢献した。また昨年度導入したTV会議システムの運用を開始するとともにWeb会議システムを連携することでリアルとオンラインのハイブリッド化を実現し、NICT内外の重要イベントに関するTV会議、ネットワーク関連の支援(NICTオープンハウス、VIP視察、国際会議、部内表彰、年賀式等多数)を行った。さらに、レジリエントICT研究センター基幹ネットワーク更新を行った。また、共通事務PCを150台更新し(令和3年12月末)、ユーザーへのサポートも行った。さらに次期SE契約関して、総務省市場化テスト小委員会対応を進め、情報システムの円滑な運用に努めた。(2)情報セキュリティ対策の推進昨年度に引き続きNICTのセキュリティ研究開発の成果を活用したSOC (Security Operation Center)を運用し、従来から実施・運用している脆弱性診断、侵入検知装置、ファイアウォール、アクセスログ等の情報を分析し、24時間365日 の監視体制の下、情報システムや研究成果のセキュリティ確保に努めた。情報セキュリティインシデント等対応については、初動の対応から更なる被害の拡大や再発防止に努め、インシデント0件を達成した。政府統一基準改定に伴う情報セキュリティポリシー、セキュリティ管理規程等の改正を行い、外部サービスの考えに基づくクラウド利用申請の見直しを行った。また、情報セキュリティに関する役職員の意識向上のために、情報セキュリティセミナー、eラーニングを用いた研修、標的型攻撃メール訓練及び自己点検を実施した。さらに、内線スマートフォンのMDM化を推進し、紛失・盗難等図1 内線スマートフォンの導入とCOCOAアプリの一括インストール3.13.1.1情報システムグループグループリーダー事務取扱(兼務) 岩爪 道昭ほか16名情報システム、研究活動をサポート
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