1973●業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業業で我々の銀河系の大きさ、運動、星々の質量などをより精密に計測できる可能性が広がっていることなどを講演した(図2)。また、農業食料工学会が開催した第26回テクノフェスタ(2021年12月)でも依頼をうけた基調講演として、専門的データの整備・取扱いの課題に関する国際潮流及びオープンサイエンス政策動向等について講演した。国際的には国際連合より招待をうけて、国内外で将来的に重要な潮流になると目されるオープンサイエンスや研究データのあり方に関する講演、パネリストとしての情報発信を行うとともに、G7科学技術大臣会合枠組みにおいて、G7オープンサイエンス部会共同議長として科学政策への情報インプットや発表・議論に参画して、国際的にも重要かつ国内への影響についても重要な活動を行った。出版関係では、2021年7月に、メンバーが共著として原子時計の原理と歴史に関する章を担当した「時間の日本史」が小学館より刊行され、2022年1月には電波技術協会から発行されている電波技術協会報誌1月号に「挑戦!わかる量子!!」と題して、メンバー執筆の量子情報や量子もつれに関する解説記事が掲載された。また、オープンサイエンス、オープンデータ関連分野に関しては、国連世界オープンサイエンス会議(2021年7月)アウトプット文書(図3)や国際アカデミー文書への寄稿や査読、G7オープンサイエンス部会関連報告書等の執筆に参画して国際的な情報発信や貢献を行った。またオープンサイエンス等の先端的国際知見を活かす国際共同研究(ベルモントフォーラム政府間予算枠組み)等を実施するとともに、当部署研究員がこれまで蓄積してきた人脈を活かした、新規研究領域、将来ビジネスの開拓につながるような、新たなNICT内外の知的連携の可能性探索、調査活動等を行った。NICTは、我が国の電波伝搬実験黎れい明めい期から数えれば100年以上にわたる情報通信技術の歴史に寄与してきた。数十年以上より前については、残された書籍、文献やレポート類で、現代及び今後の情報通信が歴史の発展や曲がり角においてどのように科学技術として推進されるべきか、学ぶべき過去の関連科学技術研究と社会とのかかわりなどを調査した。その成果の一部は、令和3年10月発行の情報通信研究機構研究報告「宇宙環境計測・予測技術特集」(Vol.67, No.1)の中で、「我が国における宇宙天気予報の前史 ~電離層観測の黎明期を中心に~」と題して公刊した。さらにこれを電子化・ナレッジベース化する方向性を検討するとともに、まだ電波研究所時代でご存命の元研究員・職員(OG・OB)との連携ハブとして、親ぼく会運営を図り、また人脈形成を図る活動を中心的に実施した。とくに、平成28年(2016年)に閉鎖された平磯太陽観測施設(茨城県ひたちなか市)は、1915年の逓信省電気試験所平磯出張所から我が国の無線研究、宇宙天気予報研究の重要な拠点として大きな成果を残してきた。この業績を我が国の社会において風化させないため、「無線と電波研究発祥の地」として、同地に記念モニュメントを設置する計画を推進した。図2 兵庫県立大学宇宙天文科学シンポジウムでの基調講演の様子図3国際連合世界オープンサイエンス会議2021より発表されたアウトプット文書(https://www.un.org/en/library/OS21, Copyright © 2021 United Nations)。メンバーが会議及び文書執筆に貢献した。Open Sciencefor Climate Action2nd Open Science Conference3.15 NICTナレッジハブ
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