253●電磁波先進技術分野・山川・太陽電波観測システムの老朽化したバックエンド部等の全面改修、太陽電波バーストの自動検出プログラムの検証、GEONETを利用したTEC観測システムの堅牢化など、観測に必要な基盤の整備を進めた。・確率情報を伴った予報を発信していくために、開発している確率予報モデルの評価を開始した。・令和3年10月29日に発生したX1.0フレアについてウェブ発表し、多数のメディアで放送・掲載された。3.社会実装・国際連携に係る活動・宇宙天気ユーザーズフォーラムを令和3年11月30日に、ユーザー協議会を令和3年8月22、25日に開催し、ユーザーへの情報発信及びニーズ・シーズマッチングの検討を推進した。・ユーザー協議会における議論を深化させるため、分科会体制とするなど体制を強化、各分科会にて活発な議論が進められている。・総務省「宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会」及び「宇宙天気の警報基準に関するWG」に参画、社会的影響も踏まえた新たな警報基準の具体化等の予報・警報の高度化に取り組んだ。・国際民間航空機関(ICAO) グローバル宇宙天気センターの一員として、宇宙天気レポートの配信や会議への参加等、運用を着実に実施した。・宇宙天気予報に関わる標準化に向けて、ITU-RやCGMS(気象衛星調整会議)等国際標準会議において、日本の宇宙天気関連情報を入力し標準化に貢献した。・タイの宇宙機関GISTDAとのMOUに基づき、タイでの宇宙天気予報サービス配信体制の準備をサポートした。また、タイ・科学週間イベントNSTF2021(協力:グローバル推進部門)へ出展した。図1 AI技術を用いたイオノゾンデ観測の電離圏エコートレース手法の機能を向上、自動化が難しかった電離圏F1領域の検出を可能とする手法を試作イオノゾンデ観測データ図2 プラズマバブル警報を出す「プラズマバブルアラートシステム」のプロトタイプを構築各地点のイオノゾンデ観測によりバブル自動検出バブルの影響領域を表⽰、VHFレーダー、GNSS受信機で検証図3衛星搭載可能な高エネルギー粒子計測装置の開発及び内部帯電計測装置の開発に着手太陽高エネルギー陽子センサ衛星帯電センサ放射線帯電子センサ図4 磁気圏シミュレーションを用いた静止軌道衛星の表面帯電リスク評価システムを公開磁気圏赤道面(SM座標系)静⽌軌道球面展開図(地理座標系)プラズマ圧力分布赤い部分が帯電の危険性が高い領域3.1.1 電磁波伝搬研究センター
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