HTML5 Webook
342/372

334・産学官連携による研究推進として、多機能光集積回路を利用した高信頼大容量車載光ネットワークに関する研究開発を実施する。⑸ 宇宙通信基盤技術衛星通信を含む非地上系ネットワークや通信システムの利用が拡大する中、地上から宇宙までをシームレスにつなぐ高度な情報通信ネットワークの実現に向けて、効率的なデータ流通を実現する衛星フレキシブルネットワーク基盤技術及び小型化・大容量化・高秘匿化を可能とする大容量光衛星通信・フレキシブル通信・高秘匿通信基盤技術に関する研究開発を行う。ア 衛星フレキシブルネットワーク基盤技術・衛星フレキシブルネットワーク基盤技術の確立に向け、3次元ネットワーク統合制御アルゴリズムの開発に向けたシミュレータの基本設計を行う。・技術試験衛星9号機(ETS-9)の通信ミッション全体のシステム整合性及び衛星搭載用10Gbps光通信機器・ビーコン送信機の開発を実施し、衛星バスへの引渡しとインテグレーションを推進する。また、衛星地球局を開発し、衛星5G/B5Gのユースケース実証に向けて異分野の連携を促進する。・マルチプラットフォームへ適用可能な小型平面アンテナ素子の開発に関する概念検討を実施する。イ 大容量光衛星通信・フレキシブル通信・高秘匿通信基盤技術・高高度プラットフォームや超小型衛星に搭載可能な超小型高速光通信機器の開発に関する試作・試験を実施する。・デジタルフレキシブルペイロードの概念検討を実施する。また、次世代高速光通信技術に関する概念検討を実施する。・大気ゆらぎの影響を緩和する補償光学システム開発を推進し、恒星や小型光通信衛星からのレーザー光を使用した受信系試験や送信系の制御実験を実施する。⑹ テラヘルツ波ICTプラットフォーム技術ア テラヘルツ波ICT計測評価基盤技術・Beyond 5G時代のようなさらなる通信の高速化・大容量化が期待される将来の情報通信基盤を実現するため、テラヘルツ帯送受信評価技術の研究開発を行う。特に高周波帯での送受信が可能となるような低位相雑音信号発生システムの構築を目指した研究開発を行う。・高速化・大容量化を目指した将来の情報通信基盤を実現するにあたり、それを支える計測評価技術の研究開発を行う。特に、WRC19で特定化された帯域のような広い周波数帯域のスペクトラムを精度良く測定可能とするための要素技術の研究開発を行う。イ 超高周波電磁波の宇宙利用技術テラヘルツ波センシングや通信の宇宙利活用に向けた基盤技術等の研究開発を行う。具体的には、・テラヘルツ波センシングや通信に有用なテラヘルツ電磁波電波モデル構築の実験室測定の開始・超小型テラヘルツセンサ観測の新たな利活用の開拓・温室効果ガス観測衛星データ情報処理システムの開発・衛星等ビッグデータ解析による新たな価値の創造・静止衛星等を用いた大気汚染天気予報に向けた基礎研究を実施する。これらの取組を通じて、Beyond 5G時代に向けた将来の情報通信基盤の社会実装に向けて、テラヘルツ等関連する協議会その他に積極的に携わりコミュニティ形成を進めると共に、国際電気通信連合の無線通信部門(ITU-R: International Telecommunication Union Radiocommunication Sector)や米国電気電子学会(IEEE: Institute of Electrical and Electronic Engineers)を通じた標準化活動に貢献する。⑺ タフフィジカル空間レジリエントICT基盤技術タフフィジカル空間における情報通信基盤の構築に向けて、回線途絶リスクの定量化及び検出に必要なリアルタイム電波伝搬予測技術、回線が途絶する前にバックアップ回線を確立する無線アクセス技術、遍在する情報通信資源を自律分散環境下でも利用可能とする分散資源仮想化技術に関する研究開発に着手する。また、レジリエントな自然環境計測の実現に向けて、インフラサウンドセンサーデータと気象・地理データを用いた音波伝搬シミュレーション技術、映像IoT情報とインフラサウンド情報の融合可視化技術、エナジーハーベスト技術による電源自立性に配慮した

元のページ  ../index.html#342

このブックを見る