44■概要フォトニックICT研究センターは、Beyond 5G時代の通信ネットワークの要となる光ICT基盤技術、特に増加を続ける通信トラヒックに対応するための光ネットワーク技術を始めとして、多種多様なユーザの要求に対応してネットワークを効率的に提供できる技術、ネットワークのより柔軟な運用を実現するために光と電波を融合させたハードウェア集積技術やアクセス基盤技術といった、革新的ネットワークで社会を「繋つなぐ」ための基礎・基盤的な研究開発を行っている。研究センターを構成する2研究室のうち、フォトニックネットワーク研究室では、Beyond 5G時代の増加を続ける通信トラヒックに対応するためのマッシブチャネル光ネットワーク技術と、多種多様な要求に対応可能なネットワークを効率的に提供する光ネットワークリソースの動的再構成及び利用効率化技術の開発を行っている(図1)。加えて、短距離向け超高速光リンク技術の開発を行う。光アクセス研究室では、Beyond 5G時代のネットワークのより柔軟な運用を実現するために、光と電波の周波数帯域の高精度な相互変換や広帯域なパラレル波形処理等の機能を有するマッシブ集積ICTハードウェア技術、超高速かつ可用性の高い次世代光ファイバ無線技術やスケーラブルな帯域制御技術、伝送媒体の効果的な相互変換や基準信号配信技術等の伝送メディア調和型アクセス基盤技術の研究開発を行っている(図2)。令和3年度は、今中長期計画期間が始まって最初の年であり、主に研究環境の整備や基盤技術の実験等を実施図2 マッシブ集積オールバンドICTハードウェア技術と伝送メディア調和型アクセス基盤技術の利用イメージ図1 マッシブチャネル光ネットワーク技術とリソースの動的再構成及び利用効率化技術のイメージ3.2.3フォトニックICT研究センター研究センター長 浜口 清
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