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このプロジェクトは、当所のほか、通信・放送機構、科学技術庁航空宇宙技術研究所、宇宙開発事業団、海洋科学技術センター、地球科学推進機構といった直接的に推進している機関をはじめ、様々な分野の民間企業等、非常に多くの機関がプロジェクトに関係していて、その分野は、通信・放送だけでなく、航空、機械、繊維、化学、気象、建設、計測等々、非常に幅広い。そのため、プロジェクトに携わっている者同士の共通認識をはかる場の必要性をかねがね感じていた。また、大規模な国家プロジェクトであるので、定期的に進捗状況を報告することも必要である。そして海外の同じようなシステム関係者との情報交換も兼ねて、成層圏プラットフォームワークショップを定期的に開催することとし、第1回目を5月12日と13日の2日間にわたり横須賀リサーチパーク(YRP)で開催した。主催(共催)は、当所、航空宇宙技術研究所、YRP研究開発推進協議会の3者である。3機関の共催であるが、結局、事前準備のほとんどを当所が行うことになってしまった。海外からの講演者招聘も手間取り、最終的にプログラムが確定したのはわずか数週間前だったが、業者への委託もなしで全て独力の準備であったにもかかわらず、スムーズに開催できたと思っている。 初日は、日本の開発状況の概観と、中国、韓国、ヨーロッパ(ESA)での検討状況、米国エンジェルテクノロジー社で考えている小型ジェット機を使ったプラットフォームの構想の紹介があり、その後、公文俊平国際大学グローバルコミュニケーションセンター所長を座長として「成層圏プラットフォームと21世紀の技術革新」をテーマとしたパネル討論会を行い、終了後にレセプションを行った。2日目は、飛行船セッション、地球観測セッション、通信・放送セッションの3つのセッションを行い、それぞれの分野での昨年度の研究開発成果の詳細な報告を行った。当所からは、初日に筆者が通信・放送ミッションの研究開発状況の概観を行い、2日目に第2研究チームの三浦主任研究官とデータ応用技術研究室の浦塚室長が、それぞれ搭載アンテナと合成開口レーダーについての発表を行った。 | ||||
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写真 ワークショップでの討論風景 | ||||
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参加登録料を1万円としたので、参加者数が心配されたが、正式な登録者数が280名で、会場のYRPホールが満員になるくらいの盛況であった。しかも、2日目の詳細な発表になっても全く参加者が減ることはなく、中には、2日目の午後になってから参加された方もいらっしゃった。YRPという場所は、無線通信の関係者には有名な場所であるが、多分、今回の参加者の約半数は初めて来られた方々と思われる。特徴的なのは、参加された方の所属機関が非常に多岐にわたっていることであった。もちろん、通信や放送関係の方が多いのであるが、YRPとは縁もゆかりもない、重工メーカー、繊維メーカー、プロペラメーカー、航空測量、建設ゼネコン等の方々、変わったところでは、気球の販売代理店、ヘリウムの製造メーカーと多士済々の参加者があり、多くの方々から、このワークショップに参加して多くの情報が得られ、非常に役に立ったとのお声をいただいた。来年以降も定期的に開催をする予定で、また、将来的には海外での開催も考えたい。 (第2研究チームリーダー) | ||||
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