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ながら、検出コイルで検知された磁束を鎖交させる。磁束が変化すると、超伝導の量子干渉効果のため、Josephson接合の電圧が磁束量子Φ0周期で正弦波的に変化する。この周期性を打ち消す(線形化する)ために、変調コイルにフィードバック電流を流して、磁束–電圧変換特性の最大傾斜点を動作点とするような磁場を鎖交させる。そして、変調コイルで生じさせた磁場を積分することで、検出コイルが捉えた磁場を信号として計測することができる。2.3解析計測されたMEG信号は、時間領域、周波数領域、空間領域の多次元で解析される。まず、信号処理により雑音成分を低減し、脳磁界成分を抽出した後、チャン図4 解析イメージ図3 MEG装置のセンサエレクトロニクス略図775-2 生体磁気計測技術開発

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