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情報通信研究機構 第4期中長期計画をスタート

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2016年4月1日

国立研究開発法人情報通信研究機構

NICTは、平成28年4月1日から平成33年3月31日までの5年間の第4期中長期計画をスタートしました。

NICTは、豊かで安心・安全な社会の実現や我が国の経済成長の原動力であるICT分野の研究開発と事業振興を進めています。

第4期中長期計画では国立研究開発法人として、戦略的研究開発強化、オープンイノベーション拠点機能強化、グローバル展開強化という3つの「強化」と、電波等で社会を「観る」、有線・無線を問わずネットワークで社会を「繋ぐ」、データの利活用などで新たな価値を「創る」、サイバー攻撃等の脅威から国民や社会を「守る」、ICTの新たな地平を「拓く」という5つの柱を中心に、具体的には、電磁波によるセンシング、光ネットワークやワイヤレスネットワークなどの統合ICT、ビッグデータなどのデータ利活用、サイバーセキュリティ、新たなブレイクスルーをもたらすフロンティア分野の研究など、明確なターゲットに向け研究開発に取り組みます。

NICTは、世界最先端のICTを実現するとともに、イノベーション創出のために産業界や学術界、海外の研究機関などとの連携を強化し、社会への貢献に一層邁進いたします。



別紙1

第4期中長期計画の概要

Ⅰ 研究開発成果の最大化その他の業務の質の向上に関する目標を達成するために取るべき措置
 1.ICT分野の基礎的・基盤的な研究開発等
(1)センシング基盤分野…ゲリラ豪雨など突発的大気現象の早期捕捉につながるリモートセンシング技術、電波伝搬等に影響を与える宇宙環境を計測・予測し、航空機の安定運用に貢献する宇宙環境計測技術 など
(2)統合ICT基盤分野…人・モノ・データ・情報等あらゆるものを繋ぐワイヤレスネットワーク技術、世界最高水準の光ファイバー網実現に向けた1ペタビット/秒級大容量マルチコア光交換技術 など
(3)データ利活用基盤分野…旅行・医療・防災等の分野に対応する多言語音声翻訳技術、社会における問題とそれに関連する情報を発見する社会知解析技術、脳情報通信技術 など
(4)サイバーセキュリティ分野…AI技術を利用した次世代のサイバー攻撃分析技術、IoTデバイスにも実装可能な軽量暗号・認証技術 など
(5)フロンティア研究分野…盗聴・解読の危険性が無い量子光ネットワーク技術、酸化ガリウムを利用したデバイスや深紫外光を発生させるデバイスの開発技術 など

 2.研究開発成果を最大化するための業務
(1)技術実証及び社会実証のためのテストベッド構築
(2)オープンイノベーション創出に向けた取組
(3)耐災害ICTの実現に向けた取組
(4)戦略的な標準化活動の推進
(5)研究開発成果の国際展開強化

 3.機構法第14条第1項第3号、第4号及び第5号の業務
(1)周波数標準値の設定、標準電波の発射及び標準時の通報
(2)電波の伝わり方の観測、予報及び異常に関する警報の送信、並びにその他の通報
(3)無線設備の機器の試験及び較正
 
 4.研究支援業務・事業振興業務
(1)海外研究者の招へい等による研究開発支援
(2)情報通信ベンチャー企業の事業化支援
 
Ⅱ 業務運営の効率化に関する目標を達成するために取るべき措置
機動的・弾力的な資源配分、調達等の合理化、業務の効率化、組織体制の見直し
 
Ⅲ 予算計画、不要財産処分計画、その他主務省令で定める業務運営に関する事項

 

別紙2

組織構成図

組織構成図

第4期中長期計画 認可書交付式の模様
第4期中長期計画 認可書交付式の模様

広報 問い合わせ先

広報部 報道室

廣田 幸子
Tel: 042-327-6923
Fax: 042-327-7587
E-mail: