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通信デバイス研究室では、カナダ産業省通信研究センター(CRC)と「小型ミリ波フェーズロック信号源に関する共同研究」の実施について検討してきました。最近、Ka帯(26.5〜40GHz)を用いた高速無線通信システムの実用化に向けたマイクロ波・ミリ波ICの研究開発が世界的に活発化しています。高データレートの送受信システム(特に移動通信の場合)を実現するためには高安定・高品質な信号源が必要とされ、その確保が重要な課題となっています。フェーズロッキング(位相同期)を用いて周波数を安定化する方法も検討されていますが、現状のミリ波フェーズロック発振器は複雑な回路系を必要とし、サイズや消費電力等、まだ改善すべき点があります。本共同研究は、Ka帯以上の周波数においてコンパクトなフェーズロック信号源を実現することを目的とします。
調印式参加に向けて調整して頂きましたチーム・カナダ及びカナダ大使館を初め、ご協力頂きました関係者の方々に感謝の意を表します。 清川 雅博(横須賀無線通信研究センター通信デバイス研究室) |
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9月16日午前、午後に予定の調印式を前にして、CRCのDr. Gerry Turcotte所長が当所所長を訪問されました。今回の来所はチームカナダの一員として来日されたのを機会に、両研究所間の交流を深めることをねらいに招待し実現したものです。同所長は1997年に外部評価委員として当所の活動のレビューに参加されて以来の3度目の来所です。 最近の両研究所間の共同研究としては、1997-98年に実施したG7/GIBN国際実験が記憶に新しいところです。 今回の目玉は、次世代ネットワークに関する共同研究をスタートさせることです。超高速ネットワークを使ったインターネット技術の研究開発ではカナダは最先端にいます。官民コンソーシアムCANARIEのネットワークは世界で最も進んだ大規模テストベッドです。一方、郵政省も研究開発用ギガビットネットワークを構築するなど次世代インターネット技術の研究開発フィールドを整備しつつあります。CRCとの共同研究の開始は、次世代ネットワーク研究を国際的に展開する具体的な第1歩になると期待されます。
当日、当所のマルチメディア会議室とCRCのBADLABを結んで、ディジタルビデオ(DV)を高速インターネットで接続した会議システムの実験(写真)を行いました。日本カナダ間でこのような高速インターネット接続実験を行うのは初めてです。約50Mbpsもの帯域を必要とする高品質のビデオ会議の臨場感には驚かされます。一方、途中の回線では他のインターネットトラヒック(通信量)と同居しているため確率的な品質劣化がありました。高速インターネット環境で、いかに高品質の通信を実現し、実社会への応用につなげていくかという共同研究の目標をまさに明示するデモになったと思います。 中川 晋一(第一研究チームリーダー) 久保田 文人(通信システム部統合通信網研究室長) |
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![]() ![]() ― 高温超伝導体磁気シールドと超伝導電子波素子を用いて ― ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |