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NICTオープンハウス2013講演会

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11月28日(木)

オープニングセレモニー特別講演
日本「再創造」— ICTによるプラチナ革命 —
三菱総合研究所理事長、東京大学総長顧問 小宮山 宏 氏
 資料(小宮山宏氏講演録)

講演

 No.  タイトル・講演者(敬称略)・概要 資料等
 1

ビッグデータ時代のセンサーネットワークを目指して
ネットワークシステム総合研究室 中内 清秀

本講演では、センサー、スマートフォン等を含む数兆個規模のモバイル端末とクラウドが膨大な量のデータをやりとりするビッグデータ時代のセンサーネットワークの課題と、その実現を目指して取り組んでいるセンサーネットワークの動的構成技術をご紹介します。

資料
動画
 2

光通信インフラの飛躍的な高度化技術
フォトニックネットワークシステム研究室 淡路 祥成

高度情報通信社会の屋台骨である光通信はその物理限界が明らかになり、ネットワークサービスは伝送容量危機に直面しつつあります。光通信のインフラは光ファイバおよび通信装置であり、その飛躍的な高度化が急務であります。伝送容量を抜本的に増やす多重化技術の最後のフロンティアである空間分割多重において、NICTが国内外で果たしてきた役割についてご紹介し、併せてマルチコア光ファイバを中心とした最新の技術動向について解説します。

資料
 3

光通信技術の最先端
~映画5000本を1秒で送信できるマルチコア光ファイバ技術~
日本電信電話(株) 中島 和秀

データ通信量は10年で10倍のペースで増え続けており、2020年代の後半には現在の光ファイバの限界を上回る通信容量が必要になると予想されています。新たな光ファイバとして期待の高まるマルチコア光ファイバについて、NICTからの委託研究成果と今後の展望をご紹介します。

資料
動画
 4

災害時でも途切れにくいワイヤレスメッシュネットワーク技術
ワイヤレスメッシュネットワーク研究室 浜口 清

ICTシステムは、東日本大震災の時に大きな被害を受けて十分に機能しなかった反面、社会インフラとしての重要性が強く認識されました。災害に強い情報通信の実現を目的として、現在、NICTが取り組んでいる「繋がる」、「切れにくい」ワイヤレスメッシュネットワーク研究開発の概要をご紹介します。

資料
動画
 5

小型無人飛行機を利用したネットワーク孤立地域との中継技術
ディペンダブルワイヤレス研究室 三浦 龍

滑走路不要かつコンピュータ制御で自律飛行が可能な小型無人飛行機を活用し、大規模災害等で周囲から孤立した地域との間の通信を速やかに確保すると同時に、地上局周辺には無線LAN環境を提供してスマートフォンやパソコン等を用いた被災状況の把握や安否確認等を実現する NICTの“無線中継システム”をご紹介します

資料
動画
 6

最新の気象用レーダ技術
~ゲリラ豪雨や竜巻の立体構造をわずか10秒で観測可能に~
大阪大学 牛尾 知雄

ゲリラ豪雨や竜巻など突発的気象災害の監視や短時間予測に役立つことが期待されている「フェーズドアレイ気象レーダ」の開発に成功しました。10秒間隔で隙間のない3次元降水分布を100mの分解能で観測することが可能な本レーダについてご紹介します。

資料
動画
 7

サーフェイス通信給電が可能にする情報環境
東京大学 篠田 裕之

サーフェイス通信給電技術とは、シート状媒体を伝播する電磁波によってシートに近接する端末に情報と電力を伝送する技術です。本格的な実用化段階を迎えつつある本技術の現状とサーフェイス通信給電が可能にする近未来の生活についてご紹介します。

資料
動画

11月29日(金)

講演

 No.  タイトル・講演者(敬称略)・概要  資料等
 1

ネットワーク利用におけるリスクと対策を可視化する技術
セキュリティアーキテクチャ研究室 松尾 真一郎

我々の生活はICTを活用して便利になる一方、個人情報の漏洩などのセキュリティリスクも発生しています。安心できるICT利用のためには、リスクとその軽減策を把握することが必要です。ネットワーク利用時のリスクを分析し可視化し、適切な対策を提示するためのプラットフォームREGISTAの概要紹介とスマートフォンにおけるリスク可視化技術をご紹介します。

資料
動画
 2

インターネット通信の安全性検査全自動化へのアプローチ
(独)産業技術総合研究所 大岩 寛

高度情報通信社会の屋台骨である光通信はその物理限界が明らかになり、ネットワークサービスは伝送容量危機に直面しつつあります。光通信のインフラは光ファイバおよび通信装置であり、その飛躍的な高度化が急務であります。伝送容量を抜本的に増やす多重化技術の最後のフロンティアである空間分割多重において、NICTが国内外で果たしてきた役割についてご紹介し、併せてマルチコア光ファイバを中心とした最新の技術動向について解説します。

資料
 3

光時計による超精密周波数計測とそれを支える高安定レーザー技術
時空標準研究室 松原 健祐

原子時計において従来のマイクロ波に代えて光の吸収を用いることで、性能を飛躍的に向上させたものを光時計と呼んでいます。16桁の精度を実証してさらに改良を続けているSr光格子時計や、新しい光時計として開発を始めたIn+イオン時計などのNICTの光時計の開発とそれによる超精密計測をご紹介します。また、この開発で重要な役割を持つ単一周波数レーザーの精密制御をご紹介します。

資料
動画
 4

低消費電力で高性能化を実現する有機フォトニックデバイス技術
ナノICT研究室 大友 明

素子の高性能化と低消費電力化を同時に実現するには、新しい材料の開発が不可欠です。有機電気光学ポリマーは、無機材料を凌駕する特性をもち、光変調や光スイッチなどの光制御素子に技術革新をもたらす新材料です。NICTが開発した有機電気光学ポリマーによる、光制御素子の超高速化と低消費電力化、さらにナノ構造を用いた超小型化の研究についてご紹介します。

 5

超臨場感の創出を目指す五感シアター
首都大学東京 池井 寧

超臨場感を創出するための様々なディスプレイを統合した「五感シアター(FiveStar)」を構築しています。本システムは、多感覚情報を統合的に提示することにより、身体をバーチャル化した五感追体験をめざしています。各種のトレーニングやバーチャル旅行などの応用が期待される本研究の成果についてご紹介します。

 6

音空間レンダリング技術の開発
~シリコンコンサートホールの実現に向けて~
同志社大学 土屋 隆生

バーチャルな音響空間を自由に作り出せる音空間レンダリング技術を用いると、コンサートホールの座席位置の違いによる音質差や残響などを再現でき、高い臨場感で音響を体験できるようになります。音響の再現に必要となる多くの計算の高速化によって実現した数千m3の音響空間のレンダリング(仮想実現)の事例と、スピーカアレイを用いた高精細な音響の再現についてご紹介します。

資料
動画
 7

世界を結ぶ音声コミュニケーション技術
音声コミュニケーション研究室 堀 智織

NICTは言語の壁を超えるべく、音声翻訳技術を研究開発してきました。23ヶ国26の研究機関と共に、国際研究コンソーシアムU-STARを立ち上げ、音声翻訳ネットワークを世界に拡大しています。また、音声コミュニケーション技術を用いて障がい者や高齢者などの方々のコミュニケーションをサポートする試みを行っています。これらについてご紹介します。

8

脳活動可視化技術の最先端
~複数の脳計測データ統合による解決~
(株)国際電気通信基礎技術研究所 佐藤 雅昭

脳活動をリアルタイムに可視化する最新技術をご紹介します。複数の脳計測データを統合することにより、数ミリメートルの空間精度とミリ秒の時間精度で脳活動を推定することができるようになりました。この技術をブレイン・マシン・インタフェースに応用して、リハビリ等に役立てる研究等についてもご紹介します。

資料
9

コミュニケーションの個人差を生む脳の情報処理
脳情報通信融合研究室 春野 雅彦

ヒトは他者との関係の中で生きる社会的な存在であり、拡大を続ける多種多様なネットワークの中で各人が異なる振舞いをしています。このような社会行動に見られる著しい個人差の基盤には脳の情報処理メカニズムがあります。今回は、社会行動の個人差と脳内の直観と熟慮の関係、脳情報からの将来行動予測などに関する研究成果についてご紹介します。

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