

平成18年6月13日に、経団連会館14Fホール(千代田区 大手町)で、「新たなNICTの挑戦シンポジウム」を開催しました。今回のシンポジウムは、NICTの第2期中期計画開始を機に、新たな体制で取り組む研究プロジェクト等を広く外部関係者に紹介し、第2期中期計画で目指すNICTの方向性や、その実現に向けて取り組む重点研究領域の概要を知っていただくことを目的に開催しました。 シンポジウムは2部構成とし、〔第1部〕でNICTの新方針/重点研究領域の説明を、〔第2部〕では外部有識者3名をお迎えしたパネル討論会を企画しました。 第1部 関心を呼ぶ“知識創成プロジェクト” 松本技術総括審議官より来賓ご挨拶をいただいた後、河内理事より第2期中期計画(5年間)で目指すNICTの方針説明を行い、新たなNICT全体像の把握に役立てていただきました。続いて、今期の重点研究領域である「新世代ネットワーク技術」・「ユニバーサルコミュニケーション技術」・「安心・安全のための情報通信技術」に加え、委託研究/研究開発助成金制度などに代表される「産学官支援プロジェクト」について、それぞれの分野責任者である久保田、松山、篠田、上野の各研究センター(部門)長より個別プレゼンテーションを行いました。質疑応答等を通した会場内の雰囲気からは、特に、ユニバーサルコミュニケーション領域の“知識創成プロジェクト”への関心の高さが伺えました。 第2部 NICTのさらなる飛躍へ向けて 「新生NICTへの期待」パネル討論会では、各界から3名(清貞 智会氏:SRI Internationalシニアアナリスト、所 眞理雄氏:ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長、喜連川 優氏:東京大学 生産技術研究所 教授)をパネリストとしてお迎えし、長尾理事長も加わって、活発な議論が展開されました。具体的には、米国における情報収集に関わる刺激的な現実紹介(清貞氏)、企業および公的研究機関が取り組む基礎研究等に対する考え方の提示(所氏)、膨大な情報が溢れ過ぎている現代社会への警鐘(喜連川氏)など、パネリストからのプレゼンやご発言を通じて、NICTが果たすべき役割り提言や期待を込めたエールが示されました。それらを受け、長尾理事長からは今後のNICTをさらに大きく総合的に発展させるために一層の努力を続けたいという表明がなされました。 梅雨空が続く鬱陶しい時期にも関わらずご来場いただいた400名近くの熱心な参加者と、シンポジウム開催にあたってご協力を賜りました多くの皆様方に感謝申し上げます。
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新たなNICTの挑戦シンポジウム 〜ユニバーサルコミュニケーション社会の創造〜 【開催日時】2006年6月13日(火) 【場 所】経団連会館14Fホール (千代田区 大手町) |