

平成18年7月27日、NICTアウトリーチ活動の一環として、群馬県立高崎高等学校の研修訪問を受けました。高崎高校はSSH*指定校の一つで、これまでも企業訪問研修等、様々な形でNICTとのかかわりを持っています。今回は、夏休み中に行われた同校の「サイエンスワークショップ」の一つとしての訪問でした。 当日は、栗原広報室長によるNICTの概要説明から始まりました。NICTが果たす役割や新たな試みなどを分かりやすく、かつ楽しく伝え、生徒たちにNICTに対する理解を深めてもらえるよう努めました。 続いて、3件の講義と構内施設見学を行いました。講義は、同校OBである環境情報センシング・ネットワークグループの高橋主任研究員、ユニークな研究経歴を持つ防災・減災基盤技術グループの滝澤グループリーダー、また、昨年も講義を担当し、好評だった宇宙環境計測グループの堀研究員の3名が講師を務めました。3名とも自身の研究内容のみならず、これまでの経験を交えた個性あふれるお話で、講義後にも個別に質問する生徒が続出するなど、今後の進学や進路の大きな参考になったのではないかと思われます。 構内見学は、リモートセンシング、宇宙通信、日本標準時の3テーマを選び、普段は目にすることのできない実際の施設を見ていただきました。多くの質疑を各所で繰返し、予定時間を大幅に超すなど興味深く研究者の説明に聞き入っていました。また、全プログラム終了後も、追加質問が出るなど、充実した研修となりました。 NICTでは、こうした中学校、高等学校の生徒・学生の受入れや、目的に沿ったイベントを行うなど、次世代を担う若年層の科学技術に対する興味、関心を深めてもらうためにも、こうしたアウトリーチ活動に力を注いでいきます。
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*スーパーサイエンスハイスクール(SSH) 科学技術・理科、数学教育を重点的に行う高等学校を「スーパーサイエンスハイスクール」として文部科学省が指定し、理数系教育に関する教育課程の改善に資する研究開発を行っています。平成18年度は全国で99の高校が指定を受けています。 |