NICT NEWS

科学技術アドバイザー特別授業実施報告「地球環境計測」

NICTは、青少年に科学技術に対する関心を深めてもらうなど、日本の次世代を担う研究人材の育成にも寄与するような啓発活動を行っています。本部のある小金井市には、平成22年度に開校した都立多摩科学技術高等学校(役山孝志校長)があり、科学技術や理科に関心のある生徒が多く集まっています。同校は、「日本を支え未来をひらく科学技術者の基礎作り」を教育の特徴としており、最先端研究に関わる大学・研究機関・企業等による支援を受ける「科学技術アドバイザー」制度として、“ホンモノ” に触れる教育のための特別授業があります。NICTも近隣にある研究機関として協力しています。

●ダジック・アース
●ダジック・アース

この一環として、7月19日(火)に同校において科学技術アドバイザーによる特別授業が行われた際、NICT電磁波計測研究所企画室の石井守室長が、高校1年生向けの講義を行いました。

石井室長による講義は、デジタル4次元地球儀「ダジック・アース」(世界地図上に表示したデータを大きな球に投影)を使用し、接近しつつある台風6号等の身近な話題を皮切りに、リモートセンシング、宇宙からの気象観測、オーロラ・宇宙の天気等について紹介しました。

家庭用ゲーム機のコントローラで地球儀をまわすという実技を交えた80分の授業でしたが、生徒たちはメモを取りながら熱心にかつ楽しみながら聞いていました。科学分野での活躍を夢見る高校生たちに新鮮な経験をする機会を提供できたのではないかと思います。

授業の後は、地球儀の空気を抜く作業を積極的にかつ楽しみながら手伝ってくれ、子どもらしい一面も垣間見ることができました。

●講義する石井守室長
●講義する石井守室長

●熱心に講義に聞き入る生徒たち
●熱心に講義に聞き入る生徒たち


読者の皆様へ
次号は、 電波で侵入者を検知するセキュリティシステムの開発など、多彩な内容を取り上げます。

独立行政法人
情報通信研究機構
広報部 mail
Copyright(c)National Institute of Information and Communications Technology. All Rights Reserved.
NICT ホームページ 前のページ 前のページ