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半導体レーザ第2高調波励起による光パラメトリック発振器を用いた高効率な非古典光発生装置の開発に成功

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2004年9月1日

従来、狭線幅の緑色コヒーレント光発生には、YAGレーザの第2高調波等が用いられてきました。今回、これに代わる半導体レーザの高効率第2高調波発生による狭線幅緑色コヒーレント光源の開発に成功しました。出力50mW、波長1080nmの外部共振器型半導体レーザとa軸カットのKTP結晶を組み合わせることによりTYPE IIの非臨界位相整合(NCPM)を実現し、変換効率51.6%でビームクオリティの高い波長540nmの緑色コヒーレント光を得ています。共鳴光フィードバックの手法を用いた安定化と狭線幅化が行われており、強度安定度は0.3%、線幅は82kHz以下でした。この光源はa軸カットのKTP結晶を用いた光パラメトリック発振器を励起するのに最適であり、組み合わせて非古典光であるツインビームの発生を行った結果、出力5.1mWで63%のスクイージングが得られました。この開発成果は、量子情報通信の多機能化へ向けて、装置の高効率化、コンパクト化および低廉化で世界に先行するものです。

関連ニュース
  News Breaks in “Laser Focus World”、2005年9月1日
発表論文
  Optics Express 12, 3567 (2004)
   Optics Letters 29, 1665 (2004)