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人前でプレゼンする技術を身につける セミナー 「最強のプレゼンテーションの極意」 〜 開催報告

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2016年8月25日


日 時 2013年8月21日
場 所 大阪商工会議所
 

概要

独立行政法人情報通信研究機構では、総務省近畿総合通信局、大阪商工会議所と共催で、情報通信技術(ICT)を活かしたビジネスアイデアをお持ちの起業を 志されている方、創業後3年程度までの方を対象にした、3段階で事業計画(ビジネスプラン)の立て方を学び、ビジネスにおけるプレゼンテーショ技術の向上 をめざすプログラム「ベンチャーキャンプ2013」を開催しました。

STEP2 人前でプレゼンする技術を身につける セミナー「最強のプレゼンテーションの極意」

スケジュール

14:00 開会
14:05 講義「最強のプレゼンテーションの極意」

有限会社オフィスウエダ 代表取締役・中小企業診断士 上田 実千代 氏 

 

■講演概要

プレゼンテーションの目的
プレゼンテーションの目的は「説明」することではなく、「相手の感情、決断、行動に変化を起こす」ことである。
ビジネスプランコンテスト、金融機関での融資申し込み、自己紹介等、シチュエーションに沿ったプレゼンテーションを行うことが重要である。
 
 

プレゼンテーションの重要な構成要素には、「コンテンツ」と「デリバリー」の二つがある。「コンテンツ」はプレゼンテーションの中で伝えたい内容、「デリバリー」は伝え方そのもので、両者のバランスをとることが重要である。

第一印象の重要性

第一印象が良い場合、悪い場合、いずれのケースでも他者との信頼関係を構築できる可能性がある。ただし、相手との関係構築を行う時間が限られている場合、第一印象が悪いと、これを取り戻して信頼関係を築くことは容易ではない。
第一印象が良い・悪いということは「自己認知」によってのみ判断されるものではない。「他者認知」によって、どのように受け止められているかを考える必要がある。「自己認知」と「他者認知」が重なり合い始めて「相互理解」につながる。もっとも重要なことは「他者認知」を受け入れ自分の見せ方をコントロールすることが重要である。(「自己紹介」と「他者認知」受入のワークショップ実施)
コミュニケーションに影響を与える3V(Visual、Vocal、Verbal)の内、視覚(Visual)はより多く、またより早く情報を伝達する。故に、影響力を持つ。その次に影響力を持つのは聴覚(Vocal)。最後に、言葉(Verbal)そのものの意味自体も意識する必要がある。
好感度・信頼度を高めるポイントには二つある。一つは身だしなみを整えること。それ以外にも、アイコンタクト、笑顔、動作を伸ばす・止めることを意識することも重要である。(アイコンタクトでエネルギーを送る実習の実施)

相手の心を動かす伝え方

人の聞く気を阻害する行為を行わないような対応が必要である。(例:「過度の謙遜」、「自身のなさが伝わる言動」、「相手を見下したような言動」、「長々とした前置き」、「一方的な語り、独演」)
話をする前に確認することは次の三点である。(1)「自分が伝えたいこと」を明確にする、(2)相手の興味関心のツボを想像する、(3)「どのように伝えればわかりやすいか」を考える。

人前で話すときのスキル

聞きやすく分かりやすい話し方を心がけることが重要である。(例:「大きな口を開け明るい声で話す」、「相手がわかる言葉で、具体的に話す」、「相手のペースで語りかける」等)
挨拶の仕方にも気を使うこと、言葉づかいに配慮することも重要である。

わかりやすい話の構成

PREP法:「挨拶」→「Point」→「Reason」→「Example」→「Point」の順番で構成する。
過去・現在・未来法:「挨拶とテーマ」→「過去」→「現在」→「未来」→「挨拶」の順番で構成する。

PREP法を使ったビジネスプラン説明・実習

各テーブル1人2分間を使って、自分で検討しているビジネスアイデア等に関するプレゼンテーションの実習を行った。
発表者以外の参加者が、発表者のプレゼンテーションを表現力等の観点から評価し、発表者とそれ以外の参加者の間で意見交換を行うフィードバックの時間も設けた

プレゼンテーションの留意事項

パワーポイントは説得力を増すためのパートナーであって、それが主役ではないことを意識すべきである。
見やすい、分かりやすい、ストレスを感じさせないスライドづくりを心掛ける。
発表する際には会場とのアイコンタクトを意識し、語りかけるように話をする。ポインターも常用せず重要な時に使う。
質疑応答の際には、次の三点が基本的な対応方法である。(1)質問者の話を最後まで聞く、(2)質問を繰り返す、(3)質問に対する結論から答える。
もし答えにくい質問があってもあわてず、質問の意図をつかんだり、YES/BUT方式の答え方で対応したり、無理に答えないという対応をとるべきである。

まとめ

「練習は自分を裏切らない」ということを肝に銘じ、プレゼンテーションの練習を行うことを忘れないことが必要である。それに対し「開発」、「マーケットイン」、「管理」、「資金調達」との関係性を分析し、起業に向け検討すべき事項を考える。

 

 

■今後のスケジュール

【STEP3】 2013年9月 7日(土) 10:00~ 9月8日(日) 17:30

※プログラムは次の 3 段階で構成されています。「STEP1」と「STEP2」は単独で受講できますが、「STEP3」の参加は、「STEP1」と「STEP2」の受講が必須となります。

■-かわらばん近畿

8月23日 第151号 :ICTベンチャーの起業を支援! ベンチャーキャンプ2013開催 (PDF:1.60MB )