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中国・清華大学と情報通信分野における包括的な研究協力に関する覚書に調印

五十嵐喜良 (いがらしきよし) - 総合企画部 国際連携室 室長

平成16年11月6日(土)、NICTの長尾理事長が、中国・清華大学(学長:顧秉林(Gu Binglin))を訪問し、情報通信分野に おける両機関の包括的な研究協力に関する覚書に調印しました。研究者交流、情報交換、フェローシッププログラムの実施、 シンポジウムの開催、共同研究の実施を通じた相互協力と親善関係の構築によって、情報通信分野の研究協力体制を確立し、 実行することに合意しました。この覚書のもとで、当面推進する予定の共同研究の課題は、1.地上系無線通信、 2.衛星通信、3.成層圏プラットフォームシステム、4.次世代インターネット、5.ナノテクノロジー、6.自然言語処理、 7.マルチメディア・コンピューティングとデータベースの7分野になります。なお、具体的な研究内容については、 今後両機関で協議することとしています。

調印式は、清華国立情報科学技術ラボラトリーと清華大学情報科学技術研究院が入居している新設された近代的な情報 科学技術ビルで行われました。清華大学側の署名者である康克 副学長は、清華大学を代表して、「日本でも有名な国家 レベルの情報通信研究機構と研究協力の覚書を結ぶことができ、日本と中国の関係に、新しい一ページが開かれたと 理解しています。清華大学では、国際的な連携を強化するという方針があり、今回、長尾理事長にお越しいただいて、 覚書を締結できることは大変すばらしいことであり、双方のたゆまぬ努力により、多くの成果を創出し、双方の科学技術の 発展に寄与できることを期待しています。」と挨拶されました。これに対して、長尾理事長は、「情報通信技術分野の 研究開発において中国を代表する貴大学と覚書を締結できることは、たいへん時宜を得たものであり、相互の協力関係を 発展させ、両国の情報通信技術分野の発展に寄与できれば幸いです。」と挨拶しました。調印後、記念品交換と、 記念撮影を行い、調印式を終了しました。