10月6日から7日にかけて、幕張プリンスホテルにおいて第3回国際e-VLBIワークショップが開催され、13ヶ国から 67名の参加者を得て活発な研究発表と意見交換が行われました。このワークショップは、2001年に米国マサチューセッツ 工科大学ヘイスタック観測所で開催されてから年に1回開催されており、今回初めてNICTが事務局となって日本で 開催しました。
e-VLBIは、宇宙測地と電波天文の研究のために行われるVLBI観測の膨大なデータを、従来から続けられてきた記録 データ輸送を行うことなく高速ネットワークで伝送することで、処理に要する時間を大幅に短縮し、また従来よりも 飛躍的に感度を向上させることを目指すもので、情報通信技術の革新的な進展が科学技術計測のブレークスルーを 起こしつつある典型的な例であると言えます。このため情報通信分野での先導的研究開発と電磁波を用いた先端的 科学技術計測の研究開発に取り組んでいるNICTには大きな期待が寄せられており、責任の重さをあらためて感じる 機会となりました。
最後に、当日ご参加いただいた方々、および開催にあたってサポートいただいた関係者のみなさまに深く感謝いたします。
