2006年1月20日(金)六本木アカデミーヒルズにおいて、「センシングネットワークシンポジウム -電磁波技術と情報通信で 都市環境に迫る-」が開催されました。
NICTでは、情報通信技術の応用分野として、電磁波(電波・光)を用いた環境計測技術、リモートセンシング技術開発取り組んで きました。地上からの計測、航空機搭載センサーによる計測、そして人工衛星搭載センサー、といった様々な分野で、国際的にも 大きな成果をあげてきました。こうした数々の成果を背景に、この度あらたな展開として「センシングネットワーク技術開発」 プロジェクトを開始しています。今回のシンポジウムは、プロジェクトの立ち上げにあたり、こうしたNICTの計画に対し、有識者、 行政機関・関係研究機関の方々から、今後の推進方策などについてのご意見をいただくことを目的に開催したものです。
このNICTセンシングネットワークプロジェクトは、NICTの得意とするリモートセンシング技術と情報通信技術とを結合して、 これまで身近でありながら、詳しい実態がわからなかった都市域の環境を精密に計測するとともに、その環境情報をネットワークを 使って有効に利活用する技術の開発を目指すプロジェクトです。
シンポジウムでは、総合司会の近藤豊教授(東京大学)をはじめ、東京都、気象研究所、国立環境研究所など大学・行政関連機関・ 企業の有識者の方々からご講演やパネルディスカッションでご意見をいただきました。いただいたご意見として、「都市の環境に 迫る新時代を開く活動である」、「将来は広範囲の応用が望める有望な研究領域である」、「関東域の都市環境問題の解決に直結 するだけでなく、アジア・地球環境にとっても重要な意欲的な計画である」、など数々の応援メッセージをいただきました。 この大きなご期待に応えるためにも、NICT内外の関係者とさらに緊密な協力関係を築き、新たなプロジェクトが関係協力者、 関東域の皆様、さらに日本・アジアの都市での生活・活動に関わる皆様のお役にたてるように関係者一同、努力していきたいと 思います。