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7年ぶりの「うるう秒」挿入報告

平成18年1月1日、日本時間の午前9時直前に、1999年1月1日以来7年ぶりに「うるう秒」が挿入されました。今回の「うるう秒」 挿入については、インターネットや電波時計の普及に伴い、時刻の正確さや「1秒」の重みが実感できる時代となったことから、 当日はNHKや民放キー局の取材が多数入り、お昼のニュース番組等で挿入時の映像が全国に放送されました。

また、「うるう秒」を自分の目で確かめたいという近隣住民の方々約50名も、NICT小金井本部に集まり、研究本館屋上に設置 されている時刻表示装置(デジタル時計)を見守りました。午前8時59分59秒の後に「60秒」の表示が出されると見学者からは 「ウォー」という大きな歓声があり、その瞬間をデジタルカメラで記録する人や、普段目にできない「60秒」に対する素直な 気持ちが表現されていました。NHKのニュースでも見学者の感想が紹介されるなど、「貴重な体験に感動した」との声があちこちで 交わされていました。

1秒という瞬間に近い時の刻みですが、最近の情報化社会では、その1秒が重要な意味を持つ時代となりました。7年ぶりの 「うるう秒」挿入ということで、瞬断や誤りの許されない緊張感を伴う作業でしたが、無事完遂することができました。NICTでは 今後も正確な1秒1秒を刻み、安定で信頼性の高い日本標準時を、様々な供給手段で皆様にお届けします。