

来年2009年1月1日に、3年ぶりとなる「うるう秒」調整が行われます。
かつて、時刻を決めるためには、地球の公転・自転に基づく天文時が使われていましたが、現在では、原子の振動を利用した原子時計をもとに決められるようになり、非常に高精度なものとなっています。このため、逆に天文時に基づく時刻との間で、ずれが生じるようになりました。
そこで、原子時計に基づく時刻を天文時と0.9秒以上ずれないように調整を行った時刻を世界の標準時として使うことにしています。今回の「うるう秒」の調整も地球の公転・自転に基づく時刻とのずれが0.9秒に近づいたために行われるものです。なお、最近では3年前の2006年1月1日にうるう秒の挿入を行いました。この調整は、地球の回転についての国際観測を実施している国際地球回転事業(IERS)により決定されます。
なお、うるう秒についての詳しい情報は、以下のNICTウェブサイト「うるう秒に関するQ&A」をご覧ください。
http://jjy.nict.go.jp/QandA/reference/leapsec-addendum2009.html