

ユニバーサルメディア研究センター 推進室長 木村和宏
●開催日 | 2009年4月20日(月)〜23日(木) |
●会場 | ラスベガスコンベンションセンター (米国 ネバダ州) |
●来場者数 | 約84,000名 |
米国の地方ラジオ・民間テレビ局全体を統括する団体「全米放送事業者協会 NAB(The National Association of Broadcasters)」が毎年4月に開催する世界最大の放送機器展覧会“NAB Show 2009”への展示招待を受け、けいはんな研究所ユニバーサルメディア研究センターが中心となって、超臨場感コミュニケーション関連技術の展示を行いました。特筆すべきは、究極の立体映像システムといわれる「電子ホログラフィー」に関して、自然光の下での実写の映像をホログラフィー映像に変換し、小さいサイズではあるがリアルタイムでフルカラー表示するシステムを、世界で初めてNABショーに出したことです。このほかに、70インチの大画面裸眼立体表示システム、3つの球形スピーカーを用いて各楽器の音の異方性を忠実に再現した音響システム、手持ち型立体ディスプレイgCubik、海獣葡萄鏡という文化財があたかも手元に存在するかのように、感触、音、立体映像を再現する多感覚インタラクションシステムなどを紹介し、WebニュースやYouTubeなどを含め、さまざまなメディアで取り上げられました。
この出展に対して、NICTはNHKとともに、今年から新設されたNAB Technology Innovation Awardを受賞しました。この賞は、放送・通信技術に関する最先端の研究開発成果を提示し、多くのメディアに注目されるデモンストレーションを行ってNABショーの発展に多大な貢献をした機関に贈られるものです。今後も出展等の活動を通して、積極的に研究成果の発信をしていく予定です。