
未来ICT研究所(神戸)では平成25年度の施設一般公開を7月27日に開催しました。当日は晴天に恵まれ、466名の来場者がありました。来場者の多くは例年人気のクイズラリーに参加し、クイズの順に展示ブースを見学しながら、各研究グループが趣向を凝らした体験型の展示を楽しんだり、展示内容について研究者に質問したりされていました。
また、第6回目となる一般向け研究講演会では、ナノ・バイオ・脳の研究分野の紹介から最先端研究の報告まで、身近な事例を用いて解説しました。脳の講演では実際に脳波を測るデモンストレーションも行いました。講演は午前・午後の2回開催しましたが、両講演とも幅広い年齢層の参加者が熱心に聞き入っており、各講演後の質疑応答では、和やかな雰囲気の中、積極的に質問が行われ、講演と共に研究者との直接の対話を楽しまれた様子でした。
展示ブースの様子

ガラス玉を使った顕微鏡を作って植物の細胞を観察

超伝導現象が発現する極低温の世界を体感

電波と光を使ったセンサーで気象を観測するシステムを紹介

未開拓の電磁波、テラヘルツ波で物を見るとどう見える?

簡単なゲームを通して言葉を記憶する過程を体感

日本標準時が止まらないように標準時システムの分散化について解説

偏光シートを使った「偏光ボックス」を作成して偏光を体感

ブロッコリーのDNAを抽出し、抽出したDNAを触り、顕微鏡でも観察

量子暗号、量子通信、量子時計など、量子力学的性質を利用した最新の研究を紹介

総務省近畿総合通信局からも出展していただきました
講演会の様子

脳波測定デモンストレーションの様子

超伝導で光の粒を捉える
超伝導がつくる未来の情報通信
三木 茂人
ナノICT研究室 主任研究員

生きもの材料でミクロなモノづくり
“かってに組み上がる”をあやつる
古田 健也
バイオICT研究室 主任研究員

脳波を測ったら何ができる?
“伝えたくても伝えられない”の解消に向けて
成瀬 康
脳情報通信融合研究センター
脳機能計測研究室 副室長
1308号_10p(印刷用、314KB、A4 1ページ)