9

前号 | 次号 | NICTホームページ


台風の被害状況について(はがねやま標準電波送信所)

腰塚尚志 (こしづか ひさし) - 財務部 会計室 施設グループ グループリーダー

今年は例年になく台風が猛威をふるいました。 北から南まで施設を有するNICTでも、各所で台風被害に遭いました。 とりわけ大きな被害は8月30日未明の台風16号によるもので、 佐賀県と福岡県の県境にある「はがねやま標準電波送信所」に大きなつめ跡を残しました。 山麓から送信所へ通じる市営道路およびNICTの管理道路や敷地内において、 数箇所におよぶ土砂崩れや送電ケーブルへの倒木被害が発生し、 車や人が通行できないという状況になりました。 復旧作業にあたっては地元前原市、前原森林事務所、 九州電力等関係機関の協力により、翌日には仮復旧にこぎつけました。 幸いなことに人身事故も無く、また送信所自体にも大きな被害はありませんでした。 その後、18号および21号と連続した台風通過により、倒木等の被害も発生しましたが、 同様に関係機関の協力により迅速に復旧することができました。

こうした緊急事態においてすみやかに復旧できたことは、 現場および関係機関の皆様のご協力に拠るもので、心から感謝申し上げます。

今回の通行止めにより一時的に帰宅できない状態も生じましたが、 現地送信所に備蓄してある非常食が大いに役立ちました。 また、総務、企画、担当部署等の緊急対応も迅速に行うことができ、 復旧および被害の拡大防止につながったことは、 日常から心がけている緊急時の対応が活かされたものと考えています。 今後も今回の教訓を活かしながら、 さらに災害等の非常時に適切な対応ができるよう取り組んでいきます。