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総合企画部 国際連携室 総務部 広報室

2005年11月16日から18日にかけて、チュニジアの首都チュニスで国連(UN)および国際電気通信連合(ITU)が主催する "世界情報社会サミット(World Summit on the Information Society: WSIS )"が開催されました。この会合にはアナン 国連事務総長、内海ITU事務総局長も出席され、参加国数174カ国(国連加盟国のほとんどが参加)・参加人数23,000人を 数える大規模な国際会合でした。日本からは竹中平蔵総務大臣が出席され、サミット本会合でステートメントを行いました。 さらに、総務省の主催で「ユビキタスネット社会の実現に向けて」をテーマとしたワークショップも開催されました。

本会合に併設する形で15日から19日までの5日間、同じ敷地内で展示会も開催されました。展示会では、e戦略・デジタル デバイド解消・パートナーシップ推進活動等に関する各国政府・国際機関・ICT事業者・NGO等、約300のブースが設けられ ました。日本は、ユビキタスネット社会の実現を支える我が国の最新技術・サービス・アプリケーションを主要展示テーマと して掲げ、NICTをはじめとする国内大手企業等13社から成るJapan Pavilionを構成して対応しました。

NICTからは、1)NICT全体紹介、2)衛星通信用S Band携帯端末、3)ヘリコプター衛星通信システム、4)ユビキタス通信技術の 防災応用(RF ID他)、5)VHF帯マルチホップ移動通信端末(バイク搭載型通信システム)の5テーマを選び、無線通信(・YRC) ・情報通信の両研究部門の協力を得て出展しました。内海ITU事務総局長、竹中総務大臣をはじめ、数多くの各国首脳などにも ご視察いただきました。特に、「バイク搭載型通信システム」については、NICT研究者の現地出張も含む全面サポ−トが 得られ、NICTブ−ス内での動態展示ができ、大きな注目を集めました。関係者帰国時の飛行機内で乗客に配布された現地新聞 (アラビア文字)にも、大きなスペ−スを割いて写真付きで紹介されました。

最後に、WSISチュニス会合への参加・出展にご協力いただいた多くの関係者に対し、深甚なる感謝を申し上げます。