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開催しました けいはんな情報通信研究フェア2010開催報告~未来にふれよう!~

NICTけいはんな研究所は、けいはんな学研都市を拠点とし、「ユニバーサルコミュニケーション」、すなわち、いつでも、どこでも、誰とでも、いろいろな情報を自由自在にやりとりできるようにするための研究開発を進めています。11月4日(木)から6日(土)の3日間、情報通信技術の研究開発に取り組む他の機関と連携し、研究成果を発信するとともに、関係機関の相互連携の促進を目的とし、地域に根ざした共同イベントとして「けいはんな情報通信研究フェア2010」を開催しました。

知識創成コミュニケーション研究センター

知識創成コミュニケーション研究センターでは、言葉の壁を克服するための多言語翻訳、音声による「聞く」「話す」コミュニケーションを実現するための音声対話や、世の中にあふれかえるたくさんの情報の中から必要かつ信頼できる情報を取り出すための情報分析などの研究開発に取り組んでいます。多言語音声翻訳システムVoiceTraは、スマートフォンに話しかけると他の言語に翻訳して音声で出力する自動翻訳システムで、現在、5ヶ国語の旅行会話に対応しています。展示ブースでは在大阪領事館の方にもご体験頂きました。なお、VoiceTraは、iPhoneで無償ダウンロードして試用することができます(2011年3月までの予定)。また、Web情報分析システムWISDOMは、日本語Web情報の中から「誰が」「何を」「どのように」述べているのかを自動的に抽出し、分かりやすく表示することで、信頼性が高く有用な情報を見つけ出す手助けをします。知りたい情報を偏らないで多角的に見て判断できる点が好評でした。

関西領事館フォーラムの方が多言語音声翻訳システムを体験
客観的な情報分析に役立つWeb情報分析システム WISDOM
ユニバーサルメディア研究センター

ユニバーサルメディア研究センターでは、遠くに離れていてもまるでその場にいるかのように自然でリアルなコミュニケーションを実現するため、立体(3D)映像・音響をはじめ、超臨場感をもたらす技術の研究開発を行っています。平城遷都1300年祭会場の大極殿の様子を超高速インターネット衛星「きずな」とテストベッドネットワーク「JGN2plus」を経由し、超高精細(ハイビジョンの4倍の精細さ)の3次元映像(4K3D映像)でライブ伝送実験を行いました。特殊なメガネを必要としない立体映像、各自の頭や耳の大きさ・形状に合わせて自然な聴感が得られる立体音響、直接触れていないのにリアルな触感が感じられる多感覚インタラクションシステムなど、多くの方に「不思議な」体験をして頂きました。

花がつかめそう!?浮かび上がった立体映像と実物とを比べてみる
超高精細3次元映像(左目用・右目用の映像が重なって二重になっています)
超高精細3次元映像4K3Dのライブ伝送
研究発表会

11月5日(金)の研究発表会では、中村・井ノ上両研究センター長の概要説明のあと、各研究グループのグループリーダーから現中期目標期間(2006年度~ 2010年度)の研究成果のまとめについて講演しました。質疑応答も熱心に行われ盛況でした。

中村哲知識創成コミュニケーション研究センター長(けいはんな研究所長) 井ノ上直己ユニバーサルメディア研究センター長 鳥澤健太郎グループリーダー
隅田英一郎グループリーダー 河井恒グループリーダー 木俵豊グループリーダー
安藤広志グループリーダー 栗田泰市郎グループリーダー 質疑応答の様子
けいはんな子ども工作教室

11月6日(土)には、けいはんな学研都市活性化促進協議会の支援のもと、けいはんな子ども工作教室を開催しました。相撲ロボット工作教室では、胴体に見立てた紙コップの両側に脚となるモータを取り付け、モータの回転をうまく調節して押し相撲をするロボットを作りました。胴体には好きな絵を描いて、出来上がったら早速対戦。土俵の前には順番待ちの列ができました。ラジオ工作教室では、大阪の電気街・日本橋から来て頂いた先生にはんだ付けや組み立て方の指導を受けました。少し難しかったけれど、無事にラジオ放送が聞こえて笑顔いっぱいの親子工作教室となりました。

ラジオ工作教室
相撲ロボット工作教室
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総合企画部 広報室
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