今後Ubieが目指すものは何ですか?
大木:我々は、「ユビー」のアクセシビリティ向上を通じて、すべての人が利用しやすい公平な医療プラットフォームの実現を目指していきます。具体的には、病気のQ&Aをはじめとする様々な機能を提供し、これらをマイナポータルと連携させる取り組みを進めています。この連携によって、「ユビー」上で医療情報を一元管理できるプラットフォームを構築し、患者が必要な情報を迅速かつ容易に取得できる仕組みの実現を目指しています。
現在、家族や介護者が情報入力を代理で行うケースも増えています。このようなケースに対応するため、アプリ内で複数のユーザーを登録・管理できる機能を強化する予定です。例えば、親が子どもの症状を入力したり、介護者が高齢者のために病気や症状を記録したりする機能を充実させる計画です。これにより、サポートが必要な方々とその支援者がよりスムーズに情報を共有できるようになります。
また、現在開発中の医師相談等のオプション機能には、新たに通話もできる双方向でコミュニケーションしやすい画面が求められています。ここでもアクセシビリティを確保し、聴覚障害や手指障害のある方でも使いやすい仕組みを整備していく方針です。
さらに、情報セキュリティの強化も重要な課題です。医療情報は非常にセンシティブなデータであるため、安心して利用していただけるよう、セキュリティ基準を引き上げる取り組みを進めています。
公平で包括的な医療情報を提供するためには、多様なニーズに対応した柔軟な設計が不可欠です。今後もUbieは、アクセシビリティに配慮したユーザビリティの改善と同時に、医療情報へのアクセスの壁を取り除き、すべての人が健康に関する正確な情報を得られる社会を目指していきます。
取材協力:
Ubie(ユビー)株式会社
取材日:
2024年10月