「Pekoe」の開発に至った経緯を教えてください。
小久保:当初は、電子黒板上で使用する会議システムの開発をしており、発言内容を画面上に字幕として表示していました。ある時、社内の技術発表の場でそれを見た人から、「この仕組みがあれば、聴覚に障がいのある方も助かりますね」というお声をいただいたことが最初のきっかけでした。これが、2018年頃の出来事です。この言葉で、「多くの情報が十分に届いていないのではないか」という気づきを得ました。そこで、この会議システムをそうした方の役に立つものにできないかという発想から、開発を本格的にスタートさせました。開発を進めるにあたって最も重視したのは、利用者の意見を反映することです。開発に際しては、実際に聴覚に障がいのある方にも参加していただきながら、改善を重ねてきました。
「Pekoe」はどのような流れで開発を進めてきましたか。
小久保:2019年頃、社内の聴覚に障がいのある方の協力を得て、プロトタイプを制作しました。テスト期間終了時には、テストに参加した方からも「ぜひ引き続き開発を進めてほしい」という声をいただけたことから、本格的な開発に着手しました。その後、社内のアクセラレータープログラム「TRIBUS(トライバス)」にエントリーしたところ、「社会的意義のある取り組み」と評価され、社内起業家チームに採択されたことから、これを機に開発を加速させ、2022年に「Pekoe」をリリースしました。
