情報が届かない社会を変える—デフリンピックでも実証実験、当事者とともに開発した双方向コミュニケーションツール「Pekoe(ペコ)」(4/4)

4.技術だけでは実現できない情報バリアフリー。相手を理解し、思いを伝える姿勢を大切に

貴社において、情報バリアフリーのためには何が大事だと考えますか。

 小久保:誰でも、いつでもどこにいても必要な情報を得られる社会を目指しています。そして誰もが、職場で自分の意見を発信し、活躍できる環境づくりにも貢献していきたいと考えています。当社では、製品開発においてユニバーサルデザインを重視し、誰にとっても使いやすい製品づくりを進めています。そのためには、開発側の一方的な視点ではなく、使用者となる人の声を丁寧に聞き、その立場に寄り添った開発を行うことが基本だと考えています。

たとえ技術的に優れた製品であっても、相手への配慮や思いが欠けていれば、本当に価値のあるものにはなりません。相手を理解しようとする姿勢と、自分の思いを伝えようとする努力こそが、コミュニケーションの本質であり、その考えを大切にしながら、今後も商品開発に取り組んでいきたいと思っています。

取材協力:株式会社リコー
取材日:2025年12月