

日時 | 2009年2月6日 10:00〜16:30 |
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会場 | パシフィコ横浜 |
参加者数 | 約200名 |
後援 | 内閣府、総務省、文部科学省、国土交通省、防衛省 |
今回のシンポジウムは、竜巻・突風・ゲリラ豪雨といった突発的、局所的自然現象を、迅速かつ高分解能で観測することの必要性と、それが可能になった場合にどのようなデータ利用が考えられるかといったことを議論し、この分野における今後の災害・危機管理へのICTの利用を整理することを目指して開催されました。気象庁、国土交通省、東京都下水道局など現業機関の専門家及び大学等の研究者による講演が行われました。
パネルディスカッションでは、NICTの委託研究で平成20年度から5年計画で開始された、高分解能で高速に立体観測が可能な「次世代ドップラーレーダ技術の研究開発」に関連して、10秒ごとに竜巻、突風、ゲリラ豪雨などの詳細な立体構造が観測できれば、どのような分野でどれほど国民生活の安心安全に寄与できるかなど、具体的な議論が行われました。また、レーダ開発にあたっては、取得されたデータからの情報抽出、データ加工、配布など情報システムとして開発することの必要性と、その実現には安心安全ICTフォーラムの分科会などの機会を用いて、現業機関と密に連絡を取り合うことの重要性が強調されました。会場からの質疑応答も多数あり、予定時間を大きく超えて議論が白熱してシンポジウムは大変盛況でした。
NICTでは、これからも安心安全な社会の実現のため、産官学のさまざまな機関と協力して更に研究開発を進めていきます。