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ITUカレイドスコープ会合開催/出展報告 -NICTの研究成果をITUの専門家に紹介-

カレイドスコープ会合で講演を行うSulayman K Sowe研究員
カレイドスコープ会合で講演を行うSulayman K Sowe研究員

ITU-Tで標準化されたID・ロケータ分離機構の説明を受けるMalcolm Johnson ITU-T局長(右)
ITU-Tで標準化されたID・ロケータ分離機構の説明を受けるMalcolm Johnson ITU-T局長(右)

国連の機関である国際電気通信連合(ITU)が主催する第5回ITUカレイドスコープ会合が、2013年4月22~24日に京都大学(京都市)で約20カ国から200名近い参加者を得て開催され、NICTからは講演や展示によって最新の研究成果を紹介しました。本会合は革新的な技術を生み出す大学や研究機関の研究成果をITUの標準化に繋げることを目的に、2008年から毎年世界各地で開催されており、今回は日本初開催となります。

会合のテーマは「Building Sustainable Communities(持続可能な社会の構築)」で、東日本大震災を経験した日本での開催ということもあり、多くの参加者から災害に強い社会の構築という側面の重要性を強調した講演等が行われました。本会合ではユニバーサルコミュニケーション研究所情報利活用基盤研究室Sulayman K Sowe研究員が、ビッグデータの横断的利活用におけるコミュニティ形成の重要性とそれを支える基盤技術を主旨とする講演を行いました。

また、大学、研究機関や企業による研究開発成果等を展示するショーケースでは、NICTからは、次の展示を行いました。

  • 高度センサー情報集約・解析プラットフォーム[ネットワークシステム総合研究室]
  • 光パケット・光パス統合技術(フォトニック技術)[フォトニックネットワークシステム研究室]
  • ID・ロケータ分離機構[ネットワークアーキテクチャ研究室]
  • TVホワイトスペースを利用した無線ネットワーク[スマートワイヤレス研究室]
  • 次世代公開鍵暗号技術[セキュリティ基盤研究室]
  • ビッグデータの横断的利活用基盤[情報利活用基盤研究室]
  • BANとM2Mを活用したポータブル・ヘルス・クリニック[国際推進部門]

これらの展示に必要なネットワークはNICTの新世代通信網テストベッドであるJGN-Xを活用しました。ショーケースには会合参加者に加え京都大学の学生なども訪れ、熱心な質疑応答がなされました。

ショーケース会場の様子(写真提供: 一般財団法人日本ITU協会)
ショーケース会場の様子(写真提供: 一般財団法人日本ITU協会)

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