「遠隔手話通訳サービス」はどのようなシーンで使われていますか。
三浦:2021年の障害者差別解消法の改正を受けて、当社の「遠隔手話通訳サービス」を導入する企業が増えています。企業では、サービスカウンターやお客様相談センター、契約内容の照会や各種手続きなど、幅広いシーンで活用されています。また、自治体での導入も進んでおり、東京都では都本庁舎及び都事業所などにQRコードが設置されています。中には約2000箇所にQRコードを設置している自治体もあります。このように、今では簡単にサービスを利用できる仕組みが整っています。
「遠隔手話通訳サービス」は、QRコードを読み込むだけで簡単にアクセスできる点が特長です。例えば、市役所で手話通訳者が本庁舎にしか配置されていない場合でも、QRコードを設置しておけば、出張所でもサービスを利用できる環境が整います。こうした利便性も高く評価されている理由の一つだと感じています。2025年には東京デフリンピック2025が開催され、誰もがニーズを身近に感じるきっかけになったのではないでしょうか。その流れの中で、「遠隔手話通訳サービス」は、今後ますます多様なニーズに応えられる存在になっていくと考えています。
利用者からの感想がありましたら教えてください。
國崎:ある保険会社の窓口で、窓口担当者とろう者の夫婦の双方から感謝の言葉をいただきました。窓口担当者の方によると、これまで保険内容の説明は主に筆談で行っていましたが、手話通訳サービスが介在したことで「これまでにない素晴らしい体験ができた」と感じたそうです。「通常は説明に2時間ほどかかる内容が、約半分の時間で済み、質問にも的確に対応できたので大変助かりました」という声もいただいています。一方、夫婦からは、「スムーズにコミュニケーションが取れるようになった」「自分の意見や疑問が正確に伝わることで安心感が得られた」といった感想が寄せられ、利便性だけでなく心理的な安心にもつながっていることが伝わってきました。さらに、「本当にありがたいサービスであると同時に、手話通訳サービスがあるかないかで、その会社を利用したいと思う気持ちのハードルがまったく違います」とのお言葉もいただいています。実際の利用者の方からこのような声をいただくたびに、思わず目元が緩むほど、本当に嬉しく感じています。
