
今年で16回目を迎え、最新のネットワーク技術と製品・ソリューションが紹介される、国内屈指の出展社数と来場者数を誇るInterop
Tokyo 2009が、6月10日から12日にかけて、幕張メッセ国際展示場において開催され、3日間で延べ約13万人が来場しました。
NICTでは前回に引き続き、「ShowNet」と呼ばれる会場内に構築するネットワークにインシデント分析センター(nicter)の機能の一部を導入し、リアルタイムで分析・可視化を行いました。また、今回は「ShowNet」とは別に2研究センター、1部門から計4グループが展示を行いました。インシデント対策グループではnicterで観測されたネットワーク攻撃の様子をリアルタイムで展示し、多くの来場者から導入についての照会を受けるなど、非常に注目を集めました。トレーサブルネットワークグループではトレースバックシステムやマルウェア体験ラボをはじめとする同グループの研究開発成果の展示及びライブデモを行い、技術シーズの広報及び技術移転促進に努めました。連携研究部門ではJGN2plusを用いてNECブースと協調して、通信をフローとして識別し、フロー単位でさまざまな制御を行うOpenflowを展示するとともに、大手町ネットワーク研究統括センターで行っている、ネットワークの性能を計測データを集めて統一された方式で共有する機構であるPerfSONARの紹介を行いました。また、ネットワークアーキテクチャグループではホストIDを導入した新世代ネットワーク通信基盤技術の展示を行い、異なるプロトコルが用いられる様々なネットワークに対して、意識せずに透過的な通信を可能とする機構の構築を目指す研究成果の紹介を行いました。
今回の出展では、NICTブースにも多くの来場者が立ち寄り、研究者と活発な意見交換を行うなど、成果の紹介はもとより研究者自身にとっても大変有益なものとなりました。
