

夏休みも終わりに近づいた8月19、20日、日頃はあわただしく大人たちが往来する霞が関官庁街に、子どもたちがたくさんやってきて、にぎやかな声があふれました。
「子ども霞が関見学デー」は、文部科学省が中心に行う「子ども見学デー」の取り組みの一つです。霞が関の府省庁等が連携して、業務説明や省内見学などを行うことにより、親子のふれあいを深め、子どもたちが夏休みに広く社会を知る体験活動の機会とするとともに、あわせて府省庁等の施策に対する理解の増進を図ることを目的に毎年行っているものです。
NICTでは例年この取り組みに参加し、今年は「Keepon(キーポン)」の展示と「子ども見学デーに参加したで証」の発行を行いました。
キーポンは研究用に開発されたぬいぐるみロボットです。ひとの顔を認識すると体を上下にゆすったり首をかしげたりする愛らしいしぐさが子どもたちに好評で、研究が終了した今でも、この種の出展で活躍しています。開場直後は、子どもたちも遠巻きに見ているだけでしたが、一人、二人と遊ぶ子どもが現れ始めると、せきを切ったように群がって、順番待ちの列ができました。キーポンにすぐに顔を認識されて喜ぶ子、なかなか認識してもらえずに、笑ったりまじめな顔をしたりしてどうにかしてキーポンに認識してもらおうと頑張る子など、遊んでいる当人はもちろん、見ているこちらも楽しくなりました。
「子ども見学デーに参加したで証」は、NICTが刻む日本標準時によりパソコンの時刻修正を行い、正確な時刻を印刷した顔写真付の参加証です。友達、兄弟、親子で一緒に撮るなど、プリントシール機感覚で楽しんでいただけたようです。