

9月13日(日)に、東京学芸大学(小金井キャンパス)において、“2009「青少年のための科学の祭典」東京大会
in 小金井”が開催され、NICTも出展しました。
科学の魅力を実際に体験できる機会を提供する体験型イベントとして、1992年から毎年開催されている「青少年のための科学の祭典」(全国大会)がありますが、この東京大会は、その祭典の趣旨を、更に、地域に根差したものとして企画発展させたイベントで、小金井市内からも、小中学生に科学の楽しさを伝えたいとする多くの組織・団体やボランティアが参加しています。
今年は、NICTから「空中映像を操作できるフローティングタッチディスプレイ」、「コミュニケーション・ケア・ロボット(キーポン)」、「日本の標準時は小金井発」の3テーマで出展しました。また、NICTアマチュア無線クラブも「短距離無線通信と皆既日食で遊ぼう」というテーマで出展しました。特に、「フローティングタッチディスプレイ」は、NICTの最新技術を体験していただくもので、NICTで開発した特殊な光学素子を用いることで、映像を空中に浮かせることができ、しかもその映像を、ガラスのない素通しの赤外線タッチパネルから指先で操作もできるという展示です。空中に浮かんだタンポポの綿毛の映像を指先で突いて飛ばしたり、空中に浮かんだピアノの鍵盤の映像を弾いて音を奏でたりと、実際に見て、触れた来場者からは、不思議な感覚に驚きの声が上がり、「どうなっているの?」とその仕組みや応用に興味をもっていただけました。また、「キーポン」や「日本の標準時は小金井発」は、今年の「子ども霞が関見学デー」でも活躍した人気の展示です。子どもたちがキーポンと対じする様子は多様で、まさにコミュニケーションの原点を知る面白さにあふれていました。そして、正確な時刻と顔写真を印刷して配布した来場証明書は、背景が今年の元旦のうるう秒挿入の瞬間の写真となっていました。気づいた方がどのくらいいらっしゃったでしょうか。
「おや?」と身近で思うことから、科学や技術の楽しさ、面白さが始まり、本出展がその一役を担えたことに期待するとともに、ご来場いただいた皆さま、熱心に展示協力いただいた中学生ボランティアの方々に感謝いたします。