NICTは、第14回 日経「星新一賞」に協力します
~鳥澤健太郎NICTフェローが最終審査員に~
2026年6月30日
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、日本経済新聞社が主催する日経「星新一賞」のビジョンに共感し、第14回 日経「星新一賞」に協力いたします。
また、NICTフェロー/ユニバーサルコミュニケーション研究所 副研究所長の鳥澤健太郎が、今回の最終審査員に選ばれました。
日経「星新一賞」
日経「星新一賞」は、数多くのSF短編小説を生み出した小説家星新一氏の名前を冠した「理系的発想からはじまる文学賞」で、2013年に創設されました。毎年、子供から大人まで多くの人たちがAIの活用を含む作品を応募しています。
公式HP:https://hoshiaward.nikkei.co.jp/
日経「星新一賞」のビジョンとNICT
星新一氏の作品の中には、理系的な発想力によってつくられた物語が数多くあり、文学としての価値のみならず、現実の科学をも強烈に刺激してきました。同文学賞のビジョンには「(星新一の)すぐれた発想は、いまもまだ読み手の心をくすぐり、次なる発想を生みだしているのです。今、日本に必要なのはこの圧倒的想像力。我々は『理系文学』を土俵に、アイデアとその先にある物語を競う賞、日経「星新一賞」を開催します。」とあります。
世紀の大発明と呼ばれる技術を突き詰めると、いずれも“圧倒的想像力”を持つ開発者の存在に行き当たります。これからの未来を作るNICTの研究者たちも、“圧倒的想像力”を駆使して研究開発を行っており、このビジョンに大いに共感して協力いたします。
協力の内容
ポスター・リーフレットなどをNICTが開催するイベント、出展する展示会、NICT構内などで、掲示・配布し、積極的に同文学賞の周知を行います。
最終審査員就任にあたって 鳥澤健太郎コメント
子供の頃からジャンルを問わず、漫画、本、映画が大好きで、SFでは、中学、高校とアーサー・C・クラークからスタニスワフ・レムなどに頭を掻き回され、その後もタルコフスキーの『惑星ソラリス』『ストーカー』などのSF映画も見まくってました。まさに今、仕事で生成AIのリスクについて思いを巡らせていますが、生成AIの進化が、高校生の時に呆気に取られたデイヴィッド・ジェロルドの『H・A・R・L・I・E』(絶版。あまり有名でないようですが)のオチのような話に辿り着かないか、さらには世界中で紛争が頻発する現在では、人間がAIとともに政治革命を起こす『月は無慈悲な夜の女王』を地で行く事態もあり得るのではないか、などと頭を悩ませています。生成AI Mythosの出現のように、自己進化するテクノロジーが人間の想像の先を行くことも増えており、今SF小説を書くのは大変だと思いますが、やはり、よくできたSFは未来を考え抜き、形作るための触媒になります。小説が「役立つ」ことを目指して書かれるわけではなく、また、何がいずれ役立つかを執筆時に予見することも不可能であることは承知ではありますが、今回の応募作がとにかく度肝を抜いてくれて、まだ見ぬ未来への予測不可能な触媒となることを期待します。
第14回 日経「星新一賞」開催概要
- 作品募集期間
- 2026年7月1日(水)~10月6日(火)
- 結果発表
- 2027年2月下旬(予定)
- 主催
- 日本経済新聞社
- 企画運営
- 日経「星新一賞」実行委員会
本件に関する問い合わせ先
国立研究開発法人情報通信研究機構
広報部 報道室
E-mail: publicity
nict.go.jp
nict.go.jp