情報処理安全確保支援士向け実践サイバー演習「RPCI(リプシィ)」
2023年度受講申込受付を開始

2023年5月8日

国立研究開発法人情報通信研究機構

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICTエヌアイシーティー、理事長: 徳田 英幸)は、情報処理安全確保支援士*1の資格更新のための特定講習*2 実践サイバー演習「RPCI(リプシィ)」の2023年度受講申込受付を5月8日(月)に開始しました。RPCIは、1,000台以上の仮想PCネットワークという大規模な実機演習環境を使用したセキュリティインシデント対応を行う演習として、リアリティある舞台装置での疑似体験や手厚いサポート体制を特長としています。今年度は、日本橋会場にて、年間10回の演習を定員48名に拡大して開催予定です。

1. 実践サイバー演習「RPCI(リプシィ)」とは

RPCI(Response Practice for Cyber Incidents)は、当機構が有するサイバーセキュリティに関する技術的知見、研究成果、研究施設等を最大に活用し、実際に起きた攻撃事例などに基づいて設計した情報処理安全確保支援士の資格更新のための特定講習です。特定講習の中でも実践的なスキル向上・習得を目的とした方に適した他に類を見ない特徴を有する演習サービスを提供することで、セキュリティ人材の育成に貢献することを目指しています。また、RPCIは、経済産業大臣が定める情報処理安全確保支援士の資格更新のための特定講習に認定されています。

実践さながら1,000台以上の仮想PCネットワークを使用する特定講習
1,000台以上の仮想PCネットワークという国研ならではの大規模な実機演習環境をいかし、セキュリティインシデント対応を行う演習です。実際にあったインシデントを想起させるリアルな攻撃シナリオによるサイバー攻撃に対し、受講者は4人一組のCSIRT*3チームの一員として刻々と変わっていく状況に対処します。

大規模な実機演習環境の例

2. RPCIの特長

座学では学べない、手を動かす演習:
自ら手を動かし実際の対応に近い体験をすることで、多くの気付きや学びを引き出せるプログラムです。
リアリティある舞台装置での疑似体験:
実際の機器やソフトウェアを操作しながら、検知から封じ込め・報告までインシデントハンドリング*4の一連の流れが学べます。
手厚いサポート体制:
経験豊富な講師に加え、演習中はチームごとに担当チューターが進捗を見守り、課題の進行をサポートします。そのほか、充実したテキスト・事前学習、各種資格との連携など、詳しくはRPCIのWebサイト (https://rpci.nict.go.jp/)をご覧ください。
RPCIのWebサイト「受講者の声」ページより

3. 2023年度開催日程

全10回のうち、7/1と12/2の2回は土曜日の開催です。

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
6/15(木) 7/1(土) 7/20(木) 8/17(木) 9/21(木)

第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
10/19(木) 11/16(木) 12/2(土) 12/14(木) 1/18(木)

演習時間: 10:00-18:00(受付開始9:30)

4. 日本橋への会場移転

演習会場を大手町から日本橋へ移転し、より広くより快適な演習会場となりました。それに伴い、定員を32名から48名に拡大します。

所在地: 
〒103-0027
東京都中央区日本橋2-7-1
東京日本橋タワー 15階

交通機関によるアクセス
・東京メトロ 銀座線・東西線 日本橋駅: B6出口直結
・都営地下鉄 浅草線 日本橋駅: D1又はD4で
 一度地上に出、高島屋側へ交差点を渡る
・東京メトロ 銀座線・半蔵門線 三越前駅: B6出口 徒歩3分
・JR 東京駅: 八重洲北口 徒歩10分

5. 申込概要

・申込期間: 令和5年5月8日(月)14:00~令和6年1月11日(木)23:59
・募集人数: 48名
・受講料: 88,000円(税込み)
申込方法・詳細は、RPCIのWebサイト(https://rpci.nict.go.jp/)をご参照ください。

6. RPCIのWebサイトリニューアル

「情報処理安全確保支援士向け特定講習まとめ(CSIRT、インシデント・レスポンス編)」
https://rpci.nict.go.jp/compare/)を公開しました。

*1 セキュリティに関わる最新の知識・技能を備えた専門人材の国家資格
*2 「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」の更新に当たり、3年に1回受講が必要となる講習で、経済産業大臣が定めるもの。
*3 「Computer Security Incident Response Team」の略。情報セキュリティに関わるインシデント(事件や事故のこと)に対処する組織のこと。自組織のインシデントに対処する以外にも、インシデント情報、脆弱性情報、攻撃予兆情報の収集・分析、対応方針や手順の策定などを行う。
*4 サイバー攻撃の検知連絡受付、対応の優先順位付け、インシデント・レスポンス、報告・情報公開までの一連の対処のこと。

本件に関する問合せ先

サイバーセキュリティ研究所
ナショナルサイバートレーニングセンター

広報

広報部 報道室