2026年度 実践的サイバー防御演習「CYDER」の受講申込受付を開始
2026年5月12日
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 大野 英男)ナショナルサイバートレーニングセンターは、2026年度の実践的サイバー防御演習「CYDER」*1の年間開催日程を発表し、本日より国の機関、地方公共団体を対象に集合演習Aコース(7〜9月開催分)の申込受付を開始しました。お申込みは、CYDERのWebサイト(https://cyder.nict.go.jp/)にて受け付けています*2。
*1 CYDER(サイダー): CYber Defense Exercise with Recurrence
*2 今回のご案内は、CYDERをスムーズに受講いただけるように、年間開催日程の予定をお知らせするものです。状況によっては、今後、内容に変更が生じる可能性があります。最新情報、国の機関・地方公共団体以外の組織の申込受付開始時期についてはCYDERのWebサイトをご確認ください。
1 CYDERについて
CYDERは、組織がサイバー攻撃を受けた際のインシデント対応を学習する実践的サイバー防御演習です。NICTのサイバーセキュリティ研究で得られた技術的知見と大規模計算環境を最大限に活用し、国の機関、地方公共団体、重要社会基盤事業者等を対象として、政府のサイバーセキュリティ戦略等の方針や最新のサイバー攻撃事例に基づいた演習プログラムを提供しています。
インシデント発生時の対応手順と具体的な対処について実践的に学ぶことで、組織としての平時の備えや被害を抑えるための組織的な対応方針等の実務に応用できる気付きや知見が得られます。
なお、本事業は総務省の補助を受けて実施するものです。
2 2026年度 CYDERコース概要
ご自身の受講目的やスキル等に合わせてコースをお選びいただくことが可能です。
1)集合演習
会場で実施する「集合演習」の各コースでは、最大4人でチームとなり、組織のネットワーク環境を模した仮想環境で擬似的に発生させたサイバー攻撃に対し、インシデント対応手順を実践します。マルウェア感染や情報漏えい等のインシデント対応において求められる分析・判断・報告等に必要なスキルが身に付きます。
| コース名 (レベル) |
想定対象者(例)*3 | 身に付くスキル |
|---|---|---|
| Aコース (初級) |
・CSIRT*4において関係部署や他組織との連絡調整、分析や対応方針検討等のインシデント対応作業を補助する役割を担う方 ・情報システム担当の経験2年以上相当の知識をお持ちの方 |
・インシデント発生時の対応の流れを理解できる ・ベンダーからの報告書を読み解き、ベンダーとの円滑な情報連携ができる ・事前の備えとして何をすればよいかを理解できる |
| Bコース (中級) |
・CSIRTにおいて関係部署や他組織との連絡調整、分析や対応方針検討等のインシデント対応作業を担う方 ・情報システム担当の経験2年以上相当の知識をお持ちの方 ・ Aコースを修了している方 |
・CSIRTの他のメンバー、上司、ベンダー等と適切に情報共有し、インシデント発生時に自ら進んで対応ができる ・パソコン、サーバー、ネットワーク機器等のログを監査できる、若しくは監査作業の内容を把握できる ・自組織のセキュリティポリシーを見直すことができる |
| Cコース (準上級) |
・インシデント発生時の分析・対処・予防策を深く理解し、組織のセキュリティ強化に貢献したい方 ・情報システム担当として3〜4年以上の経験を有し、実務レベルでのインシデント対応を強化したい方 ・Bコースを修了し、より高度な分析・判断スキルを習得したい方 ・ grep*5などのコマンドを活用したログ解析の経験があり、実践的なインシデント分析力を強化したい方 |
・攻撃者の手法を理解し、ログ解析やネットワークトラフィック分析を通じて、既知・未知の攻撃を識別し、早期検知のための分析フローを確立する「高度なインシデント分析スキル」 ・インシデント対応時に収集した情報を適切に解釈し、自組織のセキュリティポリシーに基づいて、迅速かつ的確な判断を下し、適切な対策の検討・導入・運用ができる「対応力」 ・CSIRTメンバーや関係者と円滑に連携し、適切な指示・報告・調整を行う「協調力」 |
*3 上記はコースを検討いただく際の目安であり、各コースの想定対象者例のいずれかに当てはまれば、演習をスムーズに受講いただくことができます。
*4 「Computer Security Incident Response Team」の略。情報セキュリティに関わるインシデントに対処する組織のこと。
*5 特定の文字を含む行を抽出するコマンドのこと。
2)オンライン演習 「プレCYDER」
「プレCYDER」は、個人で取り組める独習型のeラーニング形式による演習で、マルウェア感染や情報漏えい等のインシデント対応において前提となる知識やトレンド等が学べます。スキマ時間の動画視聴でセキュリティの基礎知識を身に付けることができるため、これまで業務や地理的な都合により集合演習への参加が難しかった方や、セキュリティの基礎の基礎からじっくり学びたい方に最適です。また、CSIRT部門全員が受講する基礎研修として利用することも可能です。
| コース名 | 想定対象者(例)*3 | 身に付くスキル | |
|---|---|---|---|
| プ レ C Y D E R |
ケーススタディ | ・CSIRT / 情報システム課に配属されたばかりの方 ・IT / DX推進リーダー、個人情報を取り扱う方、一般職員 ・組織の幹部層、経営層の方 |
・CSIRT担当者として知っておきたい基礎的な事項を短時間で習得できる ・基礎的なセキュリティ用語や、ベンダーの報告書内の用語を理解できる ・インシデント対応への組織的な備えの重要性を理解できる |
| ドリル | ・ CSIRT / 情報システム課で、インシデント対応をしている方 ・ Aコース受講の準備をしたい方 ・ Aコースの復習をしたい方 |
・ セキュリティやインシデントハンドリングの基礎知識を身に付けることができる ・インシデント発生時の対応の流れを理解できる |
|
3 2026年度 CYDER開催概要
本日より、国の機関、地方公共団体を対象に集合演習Aコース(7〜9月開催分)の申込受付を開始しました。お申込みは、CYDERのWebサイト(https://cyder.nict.go.jp/)にて受け付けています。また、国の機関・地方公共団体以外の組織の申込受付開始時期、その他のコースの申込受付開始時期等の最新情報も、同じWebサイトにて随時お知らせします。
1)対象
国の機関、地方公共団体、重要社会基盤事業者等の情報システム担当者、セキュリティ管理者、CSIRT担当者等
国の機関、地方公共団体、重要社会基盤事業者等の情報システム担当者、セキュリティ管理者、CSIRT担当者等
2)開催時期等
■ 集合演習
全国47都道府県において合計100回程度開催予定です(詳細日程は別紙参照)。
全国47都道府県において合計100回程度開催予定です(詳細日程は別紙参照)。
| コース名 | レベル | 主な対象組織 | 期間 | 開催時期 | 回数 | 開催エリア | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 事前学習 | 演習 | ||||||
| Aコース | 初級 | 全ての組織 | 2~5時間 程度 |
1日間 | 7〜12月 | 70回 | 全国47都道府県 |
| Bコース | 中級 | 12~1月 | 14回 | 仙台・東京・ 横浜・ 名古屋・ 大阪・福岡 |
|||
| Cコース | 準上級 | 2日間 | 11~1月 | 5回 | 東京・大阪 | ||
■オンライン演習「プレCYDER」
実際に起きた事例を紐解きながらセキュリティの基礎知識を学ぶことができる「ケーススタディ」は、5月から翌年1月の期間に3つのコンテンツを提供予定です。さらに、異なる状況のインシデントハンドリングに繰り返しチャレンジすることで様々なケースに対応する応用力を身に付けることができる「ドリル」を、同期間中に2つのコンテンツで提供予定です。なお、「ケーススタディ」及び「ドリル」の1期は、5月19日(火)に開講予定で、申込受付も同日より開始いたします。
実際に起きた事例を紐解きながらセキュリティの基礎知識を学ぶことができる「ケーススタディ」は、5月から翌年1月の期間に3つのコンテンツを提供予定です。さらに、異なる状況のインシデントハンドリングに繰り返しチャレンジすることで様々なケースに対応する応用力を身に付けることができる「ドリル」を、同期間中に2つのコンテンツで提供予定です。なお、「ケーススタディ」及び「ドリル」の1期は、5月19日(火)に開講予定で、申込受付も同日より開始いたします。
| コース名 | 主な対象組織 | 期間 | 開催時期 | 開催エリア | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事前学習 | 演習 | |||||
| プレCYDER | ケース スタディ 1期 |
全ての組織 | なし | 2~3時間 程度 |
紛失USBメモリが招いた 信用失墜編 5〜7月 |
オンライン (職場・ご自宅等) |
| ケーススタディ 2期 | 閉域網神話の崩壊・ 甘い認識の代償編 9〜11月 |
|||||
| ケーススタディ 3期 | コンテンツ(調整中) 11〜1月 |
|||||
| ドリル 1期 | 5時間程度 | 知〜ドリル学習1 トリアージ編 5〜11月 |
||||
| ドリル 2期 | 未定 | 新コンテンツ(開発中) 11〜1月 |
||||
3) 受講費用
| 所属組織 | 対象コース | 費用(税込) | |
|---|---|---|---|
| 国の機関等に所属の方*6 | 全コース | 無料*7 | |
| 地方公共団体に所属の方 | Aコース / プレCYDER | 無料 | |
| Bコース | 1受講 19,250円/人 | ||
| Cコース | 1受講 38,500円/人 | ||
| 上記以外の法人・団体に所属の方 | Aコース / Bコース | 1受講 38,500円/人 | |
| Cコース | 1受講 77,000円/人 | ||
| プレCYDER | 1受講 11,000円/人 | ||
*6 国の機関、独立行政法人、指定法人(特殊法人・認可法人のうち、サイバーセキュリティ戦略本部が指定する10法人)。ご所属の法人・団体が無料対象かどうか不明な場合は、CYDERのWebサイトのFAQ(https://cyder.nict.go.jp/faq/)をご確認ください。
*7 無料受講の対象組織であっても、年度内に複数回受講される場合には一部制限がございます。詳細はFAQをご確認ください。
別紙: 2026年度CYDER集合演習開催日程
本件に関する問合せ先
サイバーセキュリティ研究所
ナショナルサイバートレーニングセンター
サイバートレーニング事業推進室
Tel: 042-327-5612E-mail: nct
ml.nict.go.jp
ml.nict.go.jp広報
広報部 報道室
E-mail: publicity
nict.go.jp
nict.go.jp 