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新着情報

  • 第4期中期計画(平成28年度~平成32/令和2年度)が終了しました。

プロジェクト概要

 このプロジェクトでは、革新的なネットワークを実現するための新しいネットワークアーキテクチャやネットワーク要素技術についての研究を行っています。特に、IoT時代に求められるネットワーク制御の完全自動化を目指した「ネットワーク構築制御自動化技術」と、ネットワーク上を流通する情報に着目した情報指向型のネットワークアーキテクチャを確立するための「新たな識別子に基づく情報流通基盤技術」とにフォーカスして研究を実施しています。

プロジェクト紹介

ネットワーク構築制御自動化技術

 将来のサービス要求の多様化及び通信量の時間変動に迅速に対応するためには、仮想ネットワークの構築・制御を、なるべく人手を介さず、自動化させる仕組みが必要です。そこで、通信量及び資源利用状況の変動に対応もしくは予測し、各サービス機能を提供する計算機資源を動的に調整してサービス品質の維持を実現するための研究開発を実施しています。
 また、将来のIoT(Internet of Things)においては、多数のモノ(センサー、家電、ロボット、クルマ等)が生成する膨大なデータをリアルタイムに収集・分析し、実世界にあるモノを制御する高度な情報サービスの実現が期待されます。こうした情報サービスの実現に適したアーキテクチャとして、端末上、あるいは端末に物理的に近いネットワーク装置(エッジ)等に、計算処理を実行可能な計算リソースを設け、クラウド上の処理の一部をそれらで実行する「エッジコンピューティング技術」についても研究開発を行います。

仮想ネットワーク(VN)自動制御機構「ARCA」の概略
仮想ネットワーク(VN)自動制御機構「ARCA」の概略

新たな識別子に基づく情報流通基盤技術

 より高度化する通信サービスを効率的に実現するため、「情報指向ネットワーク技術(Information-Centric Networking(ICN)あるいはContent-Centric Networking(CCN))」と呼ばれる新しいネットワークアーキテクチャの研究開発を行っています。具体的には、ICN/CCN実現のために必要となる「ネットワーク内キャッシュ」「経路制御」「トランスポート」「セキュリティ」などの基礎研究に加え、Ceforeと呼ぶ通信オープンソース・ソフトウェア・プラットフォームの開発を行っています。

情報指向ネットワーク技術(ICN/CCN)の概念図
情報指向ネットワーク技術(ICN/CCN)の概念図

お問い合わせ

革新的ネットワーク技術プロジェクトに関するお問い合わせは

〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
国立研究開発法人情報通信研究機構
ネットワークシステム研究所 ネットワーク基盤研究室(革新的ネットワークPJ)