重点研究分野
1. センシング基盤分野
電磁波を利用して、人類を取り巻く様々な対象から 様々な情報を取得・収集・可視化・提供するための技術、様々な機器・システムの電磁的両立性(EMC)を確保するための技術、効率的な社会経済活動の基盤となる高品質な時刻・周波数を発生・供給・利活用するための基盤技術、低コストで高効率な回折光学素子を実現するための基盤技術として、リモートセンシング技術、宇宙環境技術、電磁環境技術、時空標準技術、ホログラム光学技術の研究開発を行います。
関連研究部署
キーワード
電磁波工学、電波伝搬、電磁界測定、電磁界解析、リモートセンシング、レーダ技術、光計測技術、宇宙天気、電離圏、磁気圏、太陽・太陽風、電磁両立性(EMC)、較正技術、電磁雑音、生体電磁環境、周波数標準、光時計、時空間計測、衛星測位、ホログラム光学技術、拡張現実(AR)技術
2. 統合ICT基盤分野
先端的な光ネットワーク技術、ワイヤレス通信技術、宇宙通信技術、これらを融合する技術を中心に、多種多様な現実空間からの入力情報を収容し、かつ価値ある情報をユーザや端末に提供するアクセス系技術、超高速かつ低消費電力で多種多様な大容量情報をグローバルに伝送・処理するコア系技術、ネットワーク全体を柔軟かつ効率的に利活用するためのネットワーク制御技術、限られた資源の制約の下で効率的なネットワーク機能を実現する技術、情報通信環境の急激な変化を想定すべき大規模災害や障害等において継続的なサービス維持を可能とする情報通信システム技術と、それを支える通信基盤技術、データセンターやクラウドをより高度化・進化させるネットワーク技術等の研究開発を行います。
関連研究部署
キーワード
3. データ利活用基盤分野
音声翻訳、AI、ヒューマンインターフェース
言語や音声・画像、映像、環境データ等の多種多様で大規模な情報を収集・管理し、認識や分析、学習、推論、予測を通して価値を創造し伝達するための大規模情報分析技術、ことばの壁を乗り越える多言語翻訳及び音声処理技術、また、それらを実現するための人工知能(AI)技術と情報の価値や意味の理解を容易にする情報可視化技術や対話技術等のヒューマンインターフェース技術等の研究開発を行います。
AIの研究開発に必須なデータを、多種多様な方法で生成(あるいは収集・取得)・解釈・利用する技術等の研究と、それらのデータを社会的に新たな価値として提供できるような知見を創出していくための統合的AI技術等(特に、科学データの本質に踏み込んだ理解を基礎にしたデータ利用の可能性追求ができることを重視する) の研究開発を行います。
IoTデータ利活用
環境、交通、健康など様々な分野のIoTビッグデータを収集、統合 し、分析や学習、予測を通して価値を創造するためのデータ取得・解析技術やデータベース技術、人工知能(AI)技術やデータマイニング技術、GIS、情報可視化、スマー トサービス等の研究開発を行います。
関連研究部署
キーワード
4. サイバーセキュリティ分野
サイバーセキュリティ
サイバー攻撃対処能力の絶え間ない向上のために、巧妙化・複雑化するサイバー攻撃に対応した攻撃観測・分析・可視化・対策技術、大規模集約された多種多様なサイバー攻撃に関する情報の横断分析技術、新たなネットワーク環境等のセキュリティ向上のための検証技術の研究開発を行います。また、社会の持続的発展において欠くことの出来ない情報のセキュリティやプライバシーの確保を確かなものとするため、耐量子計算機暗号等を含む新たな暗号・認証技術やプライバシー保護技術の研究開発を実施し、その安全性評価を行います。
セキュリティ人材育成
サイバーセキュリティの観点からICTのリテラシー向上と人材育成に関する技術的要件を捉え、それに伴う課題の解決に向けた研究開発として、ICT人材に関する産業界や教育界からの需要の調査・分析・研究、ICT人材育成に関する個別の先端技術(効果的な育成手法の開発、実践的な演習・訓練環境(模擬環境等)の構築、育成効果の測定・可視化等)の研究、及びこれらを総合したICT人材育成の実装システム全体に関する総合的研究等の研究開発を行います。
関連研究部署
キーワード
5. フロンティア研究分野
未来の情報通信に新たなパラダイムシフトをもたらす技術分野に関する研究開発を行います。例えば、ナノ材料、有機材料、バイオ材料、超伝導体、半導体等の新機能材料を応用した高機能で高効率な次世代機能デバイス技術、人工知能や機械学習を用い新たな機能を持つ材料やセンサー等を創出する技術、未利用周波数を利活用するための超高周波 (テラヘルツ)技術、量子力学の原理に基づき、究極の安全性、大容量特性、超高速演算を追求する量子情報通信技術、生体/生命機能に学ぶ将来型情報解析・情報通信技術等の研究開発を行います。 また、これらの技術に関係する発展・融合的分野の研究開発を行います。
また人間の脳機能を解析し、その情報処理機構に学んだ新しい情報解析・情報通信技術、また、それらを実現するための脳機能計測・解析技術や大量の脳機能情報を蓄積し利活用する技術等の研究開発を行います。
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6. 分野融合、分野連携、境界領域、分野にとらわれないICT
分野間の融合や連携による価値の創造を進めていく 視点や将来に亘るICTの発展のために新領域を開拓していく視点、オープンイノベーションによる成果の社会実装を目指した研究開発成果の技術移転への取組、テストベッド(ネットワーク、クラウド、エ ミュレーションなど)の構築・利活用、データサイエンスなど、上記5分野の枠にと らわれない視点で広く人材を募集します。
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