NICT発技術で現場の課題を解決


脳波から勉強へのモチベーションを可視化

勉強に対するモチベーションの高さと学業成績には関連があると言われていますが、モチベーションを客観的に定量評価することは困難でした。NICTが開発した脳波によるモチベーション可視化技術を利用することにより、モチベーションに応じて最適な難易度や課題などを設定してモチベーションを維持・喚起したりする適応型学習の実現が可能となり、学業成績や学習効果の向上が期待されます。

実環境におけるウェアラブル脳波計を使用した柔軟な脳波計測やデータ解析の技術・ノウハウによって、モチベーションの可視化技術を利用した適応型学習システムの研究開発や更なる応用を進めています。（デジタル教材を含む）教材やゲームなどの開発に興味のある企業様や、コンテンツの制作が可能な企業様などと次のような連携を希望しています。お気軽にお問合せください。

• ウェアラブル脳波計を用いた新たなシチュエーションでの計測
• 脳波計や脳波を可視化するアプリケーションの共同研究開発
• 脳波を用いた製品・サービスの実用化
• 知的財産のライセンス

脳の情報を使用して、モチベーションという言葉では言い表しにくい心理的状態を推定する研究を進めています。脳波から有用な情報を抽出するには、脳波を計測してその反応の変化を科学的に裏付けるためのデータ解析が必要です。しかしながら、従来の脳波計測はノイズを下げるために電極が触れる部分の頭皮に導電率の高いジェルを塗る必要があり、気軽に使えるものではありませんでした。そこで、ジェルを使わないドライ電極の開発や脳波計本体の小型化を実現し、かぶるだけで脳波が計測できる“ウェアラブル脳波計”を先駆的に用いて実証実験を進めています。

勉強をしている際の脳波をウェアラブル脳波計で計測して勉強に対するモチベーションの度合いを推定する方法を確立しました。これは「問題に正解し目標を達成したい」というモチベーションと問題の正誤を示すフィードバックに対する脳波の反応（フィードバック関連陰性電位：feedback-related negativity）の大きさに相関関係があることを利用したものです。

モチベーションの可視化に関するご相談・お問い合わせは、下記フォームよりお送りください。