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定量的な評価が難しかった「何かが違う!?」を識別

人間はコーラを飲む際に、舌で味を、鼻で匂いを感じています。ほのかな甘味と酸味があり、爽やかな香りがします。人間は確実に知覚しているにも関わらず、コーラの違いを数値化して明確に評価することが困難でした。ケミカルバイオセンサーは、まるで人間が行うテイスティングのように、わざわざ溶液の個々の成分を分析することなく、成分がよく分からない溶液の「違い」を識別します。違いを見つけたい「何か」に合わせたデータベースを構築しておくことで、単一物質溶液の識別はもちろん、コーラのように様々な物質の混合物の識別も可能です。

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どのような化学物質が作用しているか分からない、相関関係がよく分からない、数値化する手法がない、このような理由で、熟練者や職人の経験や勘に頼ってきたことはありませんか。ケミカルバイオセンサーは、従来は定量的な評価が難しかったモノ・コトを識別する手法を提供します。人間の感覚では識別できない「違い」を検出することも可能です。

ケミカルバイオセンサー

バクテリアは周囲の環境中に存在する多様な化学物質に応答し、走化性と呼ばれる性質により、動きを変化させます。ケミカルバイオセンサーは、この微妙な動きの変化を光学顕微鏡システムで観察し高精度に数値化し、従来は定量的な評価が難しかったモノ・コトを次のふたつのステップで識別します。
  ① 評価したいモノ・コトに対応した既知の溶液サンプルを用いて、データベースを構築
  ② ブラインド溶液サンプルに対して、このデータベースを用いてAIで識別
AIを使うことで様々な切り口による評価を実現します。AIのデータベースをカスタマイズすることで、様々なモノ・コトの識別に対応できます。
 
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ケミカルバイオセンサーで社会課題を解決

ケミカルバイオセンサーを活用することで、識別したい対象の溶液サンプルがあれば、あらゆる分野のあらゆる溶液の識別が可能になるでしょう。例えば、人間や動物の尿、唾液などの体液により、健康状態を判断するようなヘルスケア分野、土壌や水質などを対象とした環境分野・農林水産分野など、ケミカルバイオセンサーが活用できる分野は無限大です。「何かが違う!?」とバクテリアが検出した「何か」を、ケミカルバイオセンサーでは使用者の目的に紐づけます。必要なのは、違いを見つけたい「何か」に合わせて、AIのデータベースをカスタマイズすることです。異常診断やスクリーニング検査などで「違い」を数値化する手法が見つからずお悩みの分析化学業界の企業様、ケミカルバイオセンサーを適用して、「何かが違う!?」を数値化したAIデータベースを構築して、社会課題解決にご活用いただけることを、心よりお待ちしております。

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