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平成27年度委託研究中間評価(延長判定)結果(概要)(注)
採択
番号
課題名 研究
期間
(年度)
受託者
(◎印:
代表研究者)
主な評価コメント 評価
178A01 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~気象データ・地域ソーシャルデータを活用したリアルタイムデータ解析技術の研究開発~
H26
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H27
◎エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社
本研究については広島市からも期待されており、また、目的も時宣を得たものである。目標達成のために複数分野のビッグデータを統合して用いるという点も妥当である。気象条件と施設利用者との関係など、異なる分野のデータ統合によりその成果が発現できれば波及効果は大きい。今後2年間の目標を、より具体的に明確にして推進することを期待する。
A
178A02 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~月経周期と基礎体温に基づく女性健康予報システムの研究開発~
H26
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H27
◎キューオーエル株式会社
データの収集と予測モデルの構築・実証に焦点を当てたことで、着実な成果が得られている。一方で、医学的観点から見た研究価値や、社会へのインパクトなどの点については検討課題である。実施体制に婦人診療科医師を加えるなどの取り組みにより、医学的見地からのフィードバックなど、本研究開発の意義を高め、研究を加速させることを期待する。
A
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構統計数理研究所
国立大学法人信州大学
株式会社エイネット
有限会社マイクロウィジェット
178A03 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~ビッグデータの教育分野における利活用アプリケーションの研究開発~
H26
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H27
◎国立大学法人九州大学
教育分野におけるビッグデータの収集・分析・活用について、大学と企業が連携して本格的に取り組んでおり、研究開発は着実に進められている。当該分野におけるシステム構築・運用の知見が得られていることは大いに評価できる。これらの研究開発の知見や、収集されたデータのオープン化や分析結果の共有などについては、今後、積極的に進められることを期待したい。
S
京セラ丸善システムインテグレーション株式会社
178A04 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~ヘルスリテラシー向上のための生体ログデータ分析に基づく健康情報フィードバック~
H26
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H27
◎学校法人慶應義塾
計画に対して、研究開発は順調に進展しており、実績も出ている点は評価できる。実施体制については医学部、病院等との連携を深め、専門的なアドバイスを受けることが有効であろう。
長岡市、武雄市の協力による社会実証実験には大いに期待する一方、その計画内容を精査し、これまでの研究成果が効果的に活用・展開されることが望まれる。
S
株式会社タニタヘルスリンク
178A05 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~うつ病の治療効果・効率を高めるためのライフログ情報を用いた認知行動療法支援アプリケーションの研究開発~
H26
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H27
◎株式会社国際電気通信基礎技術研究所
現時点では準備段階が終了し、概ね計画どおり進んでいる。実際のうつ病患者を対象とした実証実験など本題の研究への取り組みについては、各地の大学病院や医療機関と密に連携して、適切な助言・協力を受けることが望ましい。ICT技術を用いた有効な治療手段が得られれば、その効果は極めて大きく波及効果もある。他のプロジェクトに見られないユニークな研究であり、社会的なインパクトは大きい。
S
国立大学法人京都大学
178A06 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~医療の質的向上と医療費削減を実現する医療サービス分析システムの研究開発~
H26
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H27
◎株式会社シーイー・フォックス
体制作りができており、病院の全面的な協力を得て、看護師の行動に関するデータがすでに取得され、分析が行われ、業務改善に関する知見が得られたことは、研究成果及び費用対効果の面で高く評価できる。医療・介護の分野におけるサービス分析システムの標準的なモデルとなることを期待したい。
S
国立大学法人九州大学九州大学病院
国立大学法人九州工業大学
公立大学法人熊本県立大学
178A07 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

はたらく車プロジェクト~公用車等の徹底活用によるビッグデータ利活用モデルの構築~
H26
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H27
◎株式会社ゼンリンデータコム
研究開発の動機及び開発したシステムサービスは興味深く、データの収集も順調に進んでおり、引き続き継続することが望まれる。他方取得したデータの活用は、民間調査会社やミャンマーのバスなど、やや発散気味であるため、適宜取捨選択していくことが望まれる。
A
国立大学法人東京大学
株式会社構造計画研究所
株式会社日建設計総合研究所
178A08 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~降水レーダーとセンサネットワークによる地域気象観測・予測と防災・エネルギーマネージメント~
H26
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H27
◎NPO法人中央コリドー情報通信研究所
着実に計画通りに研究開発が推進されている。気象用高精度レーダから2次元/3次元の詳細な観測データが得られつつあり、避難活動、地域農業などの社会的ニーズに結び付けることを期待したい。目標を適切に絞り込みつつ、地域に根ざしたWi-SUNの社会展開にも期待する。
A
エリアポータル株式会社
国立大学法人山梨大学
一般社団法人日本ケーブルラボ
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート
178A09 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~多様なデータ融合による災害時のモビリティ支援~
H26
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H27
◎国立大学法人東北大学
着実に計画に沿った成果が上がっている。災害時のモビリティ支援は普遍的な公共性の高い社会課題であり、当初の研究計画通り遂行することが望ましい。避難交通シミュレータやリアルタイムシステムなどの開発は順調に進んでいる。自治体と連携したオープンデータ化やデータを融合解析する要素技術開発の加速に期待する。
S
株式会社アイ・トランスポート・ラボ
アジア航測株式会社
株式会社オリエンタルコンサルタンツ
一般財団法人日本気象協会
本田技研工業株式会社
178A10 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~マルチエージェント未来交通予測による渋滞緩和~
H26
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H27
◎国立大学法人名古屋工業大学
学術的には非常に興味深い研究課題である。理論的な研究は順調に進捗しており、クラウド型アプリの開発も順調に進んでいる。交通シミュレータの試作も完了している。今後は分散並列型シミュレータを他プロジェクトと連携して活性化し、一般化・実用化に注力することが望まれる。
S
NECソリューションイノベータ株式会社
178A11 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~プログラマブル構造物センサーネットワーク設備を利用した実証実験~
H26
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H27
◎株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
当初計画に従い開発は進捗しているが、可視化システム、無線センサシステムの技術データに基づく成果説明が乏しく、中間報告の信頼性に欠ける。成果の実用化や普及推進のために、土木専門家などの意見、知見を加えた外部発表や論文投稿を推進し、更に自治体などの公共機関でデータを有効活用されることが望ましい。
B
178A12 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~雨量・河川水位データを用いた水位・水害危険度予測の研究開発~
H26
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H27
◎沖電気工業株式会社
中小河川における水災害の危険度予測という着実な成果が得られたが、伝統的な手法で対象データの領域が狭いことは否めない。ビッグデータの利活用という観点でやや不十分である。たとえば広域なレーダの時空間的データとの統合や、避難行動データとの連携などで研究価値を高めることを期待する。
B
株式会社水文環境
178A13 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~モバイルセンシングを活用したスマートシティアプリケーションの研究開発~
H26
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H27
◎大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所
当初計画に加え新たなアプリケーション開発に取り組むなど順調に進捗している。札幌市と連携した公共交通の利便性向上は、全国の自治体において有用であり社会的な価値が高い。今後、より詳細なビジョンを明確にした研究推進が望まれる。
S
国立大学法人北海道大学
178A14 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~構造物監視センサー活用実証実験~
H26
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H27
◎日本電気株式会社
近接目視点検の義務化、点検技術者の不足という社会環境のなか、監視システム構築は安全・安心を提供する観点から社会的な価値は高い。本研究による大規模・大容量のセンサ監視ネットワークシステムは、インフラ保全の重要なツールとなり得る。今後、現場の煩雑さを考慮し、効率的で簡易なセンサ監視ネットワークによる信頼性の高いシステムの開発研究を期待したい。
S
一般財団法人首都高速道路技術センター
178A15 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題A ソーシャル・ビッグデータ利活用アプリケーションの研究開発

~農業におけるG空間ビッグデータ収集・分析・活用による高度営農支援プラットフォームの構築~
H26
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H27
◎国立大学法人北海道大学
研究は概ね計画通り進んでいる。社会的ニーズの高い研究であり、未開拓の課題も多く残されているため、大いに興味深い内容となっている。研究計画の内容が多岐に渡っており、必要に応じた研究内容の絞込みも必要である。特に「ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術」ならではの研究成果を意識してほしい。成果を広域的に一般化することは容易でないが、本研究が農業分野に広く働きかけることに期待したい。
A
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
地方独立行政法人北海道立総合研究機構
芽室町農業協同組合
株式会社オーレンス
株式会社IHI
178B01 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題B 新たなソーシャル・ビッグデータ利活用基盤技術の研究開発

~高密度四次元気象予測手法とそれに基づく防災情報提供に関する研究~
H26
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H27
◎ウェザー・サービス株式会社
PAWR信号からグランドクラッタや降雨減衰の影響を除去する実用的な技術を開発し、ブレークスルーを実現した。十分な費用対効果が得られている。本研究により提供されるデータを、交通分野やスマートシティなどの他分野において活用されることが期待できる。他分野へのデータ提供のために、気象ビッグデータの保存、管理、運用も重要であり更なる推進を期待する。
S
国立大学法人名古屋大学
日本電信電話株式会社
178B02 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題B 新たなソーシャル・ビッグデータ利活用基盤技術の研究開発

~道路付帯構造物のセンシングおよび診断方法の研究~
H26
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H27
◎株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
道路照明柱のパラメータや環境条件から疲労損傷度を推定する手法を開発し検証したことは評価できる。研究目的が達成できた場合、照明柱点検補完の有効なツールとなり、社会的、公共的利益がもたらされる。今後、普及を目指しより簡易な手法に改良し、疲労損傷度の推定手法を重点的にブラッシュアップし、ビッグデータ蓄積とともに精度向上することを期待する。
A
JIPテクノサイエンス株式会社
178B03 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題B 新たなソーシャル・ビッグデータ利活用基盤技術の研究開発

~ライフラインデータを活用した高齢者の在宅生活を支援するライフマネージメント基盤の研究~
H26
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H27
◎NECソリューションイノベータ株式会社
スマートメーターと高齢者見守りを組み合わせたサービスのための研究開発として興味深い。プロトタイプシステムの構築と実験など実績が得られており、一定の費用対効果がある。Wi-SUN活用も本研究の一つの特徴であり、普及を視野に入れた標準化なども期待したい。更に事業化を目指して、競合するサービスとの差別化や市町村や医療サービスとの連携が望まれる。
A
金沢市企業局
国立大学法人金沢大学
日本電気株式会社
178B04 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題B 新たなソーシャル・ビッグデータ利活用基盤技術の研究開発

~オープン・スマートシティを実現するソーシャル・ビッグデータ利活用・還流基盤~
H26
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H27
◎学校法人慶應義塾
全体的に非常に興味深い研究課題であり、社会的・学術的意義が大きい。収集・流通・解析・実証すべての項目において非常に順調に研究が進捗しており、高く評価できる。今後、他のグループとの連携を積極的に深め、本研究計画だけでなく他の研究計画の発展にも寄与することが望まれる。
S
国立大学法人東京大学
学校法人東京電機大学
日本電信電話株式会社
178B05 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題B 新たなソーシャル・ビッグデータ利活用基盤技術の研究開発

~ソーシャル・ビッグデータ駆動の観光・防災政策決定支援基盤の研究開発~
H26
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H27
◎大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所
個々の取り組みについては概ね順調に進んでいる。しかし細かいプロジェクトを様々な市町村で同時展開しており、研究計画全体としての方向性を明確にする必要がある。単純に横展開を進めるのでなく、リアルタイム外国人観光客動態など、有望なもの幾つかに絞り込み、公益性を検証するフェーズへ移行することを期待する。
A
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構統計数理研究所
国立大学法人山梨大学
国立大学法人大阪大学
178B06 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題B 新たなソーシャル・ビッグデータ利活用基盤技術の研究開発

~交通ビッグデータに基づく運転者指向サービス基盤技術の研究開発~
H26
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H27
◎国立大学法人東京大学
データ収集、蓄積基盤、解析の各側面において着実に成果が出ている。運転者の事故リスクや道路の事故リスクの解析は社会的価値が高い。今後は、対象の拡大(異業種、乗用車)や応用範囲の拡大(自動走行など)他プロジェクトと連携して、より高度なデータ解析を行うことが望まれる。
S
178B07 ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発

課題B 新たなソーシャル・ビッグデータ利活用基盤技術の研究開発

~鉄道等の社会インフラが抱える課題解決を支える通信ネットワーク基盤の開発~
H26
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H27
◎三菱電機株式会社
高機能ネットワーク、デバイス、アプリ開発、実証実験と計画に従い順調に進捗している。鉄道事業者のみならず、インフラ管理者や民間企業へ広く展開可能な汎用性の高い監視ネットワーク基盤となり得る。今後の研究に対する投資効果も大きいと期待され、確実な成果達成、実用化への取組みを望みたい。
S
公益財団法人鉄道総合技術研究所
学校法人早稲田大学
株式会社アイ・エス・ビー
株式会社YRP-IOT
総合評価の評価点 S:非常に優れている A:適切である B:やや劣っている C:劣っている

(注)本中間評価結果を踏まえ、178A11及び178A12について平成27年度で契約を終了し、他は平成29年度まで契約を延長することとした。