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NICTが取得している観測・解析データは、自らの研究に生かされているほか、大学や他の研究機関など幅広い分野で活用されています。ここではNICTの研究活動の一面を広く知っていただくため、NICTの研究成果の一部である観測・解析データをご紹介します。

ここに掲載した多くのデータは専門家向けとなっていますが、一般の皆様にも楽しんでいただけるものもありますので、ご興味のある方はどうぞご覧下さい。

研究成果のご紹介

電磁波計測

Pi-SAR2(航空機搭載高性能合成開口レーダ)

Pi-SAR2(航空機搭載高性能合成開口レーダ)
【概要】 悪天候や噴煙等の条件下でも観測が可能な高高度(1万メートル以上)から30cmの識別ができ、5キロメートル以上の領域を一度に観測できる航空機搭載レーダです。NICTでは東日本大震災の翌日の被災地を緊急観測しました。
分野:電磁波計測

SMILES(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder)

SMILES(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder)(超伝導サブミリ波リム放射サウンダ)
【概要】 世界に先駆けて超伝導技術を搭載した、これまでにない高感度な大気観測機です。SMILESは国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟において初めて地球環境観測を行いました。
分野:電磁波計測

400MHz帯WPR(400MHz帯ウィンドプロファイラレーダ)

400MHz帯WPR(400MHz帯ウィンドプロファイラレーダ)
【概要】 400MHz帯の電波を使って、沖縄上空に吹いている風の向き・速度を地上から高度10km程度まで観測し、リアルタイムで観測結果を配信しています。なお、観測データは、気象庁の大気の状態の予測(数値予測)にも利用されています。
分野:電磁波計測

SALMON(System for Alaska Middle atmosphere Observation data Network)

SALMON(System for Alaska Middle atmosphere Observation data Network)(国際中層大気環境観測実験データ処理装置)
【概要】 アラスカ州において、中層大気を中心とする地球観測データ(大気微量成分濃度、気象、大気発光強度、電離層電場など)を高速ネットワークを介して準リアルタイムにNICTに転送し、解析処理を行いWeb等で公開しています。
分野:電磁波計測

太陽地球環境情報サービス

太陽地球環境情報サービス
【概要】 様々な太陽活動、地磁気活動、電離層などの情報を提供しています。
情報に関する詳細な解説などは、ページ右下の「サービス解説」の各項目をご覧ください。

電波伝搬障害研究プロジェクト

電波伝搬障害研究プロジェクト
【概要】短波帯の通信やGPSを使った測位などに影響を及ぼす電離圏の状態を常時観測し、観測データと電離圏嵐早期警戒情報などを提供しています。

長波標準電波の電界強度予測値

長波標準電波の電界強度予測値
【概要】電界強度予測値のデータは、長中波電界強度計算法 によって計算した当該月における標準電波受信電界強度を予測した値です。実際の受信電界強度とは異なることがありますので、あらかじめご了承願います。

サイバーセキュリティ

nicter (Network Incident analysis Center for Tactical Emergency Response)

nicter (Network Incident analysis Center for Tactical Emergency Response)
【概要】ネットワーク上でインシデント(セキュリティ事故)を誘発する様々な攻撃への迅速な対応を目指したサイバー攻撃観測・分析・対策システムです。