平成30年度NICT成績優秀表彰等受賞者が決定し、平成30年4月19日に表彰式典を執り行いました。本表彰は、業務に関して顕著な功績又は貢献があったものを顕彰するものです。成績優秀表彰(優秀賞・個人)及び社会貢献賞(個人)は以下の通りです。

1. 内山 将夫 先進的音声翻訳研究開発推進センター先進的翻訳技術研究室 研究マネージャー
功績名:ニューラル自動翻訳(NMT)の実用化
 
2. 内藤 栄一 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室 研究マネージャー
功績名:脳機能画像法による人間の脳内身体表現の解明に関わる学術的成果とその成果の精力的な社会啓蒙活動
 
3. 大坪 望 電磁波研究所時空標準研究室 研究員
功績名:インジウムイオン時計遷移の絶対周波数測定
 
4. Chakarothai Jerdvisanop 電磁波研究所電磁環境研究室 研究員
功績名:電波ばく露評価技術の高精度化に関する研究開発
 
5. Jose Manuel Delgado Mendinueta ネットワークシステム研究所フォトニックネットワークシステム研究室 主任研究員
功績名:空間多重用高速光スイッチシステムの開発と光交換容量の世界記録更新

1. 水野 淳太 ユニバーサルコミュニケーション研究所データ駆動知能システム研究センター 主任研究員
功績名:DISAANA, D-SUMMの社会実装に関する貢献
徳田理事長あいさつ
徳田理事長あいさつ
表彰状授与
表彰状授与(写真右はJose Manuel Delgado Mendinueta 主任研究員)

優秀賞

内山 将夫 先進的音声翻訳研究開発推進センター 先進的翻訳技術研究室
<ニューラル自動翻訳(NMT)の実用化>
精度競争が激化する中で世界最高精度を誇った従来技術を捨て、ニューラル翻訳を音声のVoiceTraとテキストのTexTraに導入し再び世界最高精度を達成、直ちに技術移転し、これらを半年で達成する等奇跡的な成果を挙げた。
 
 
内藤 栄一 脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室
<脳機能画像法による人間の脳内身体表現の解明に関わる学術的成果とその成果の精力的な社会啓蒙活動>
運動機能に関係する脳情報処理機構に関する研究に取り組み、エキスパートの脳の特徴を解明し、また、脳機能を活用したリハビリテーション技術の実用化研究に大きく貢献するなど、顕著な成果を挙げた。
 
 
大坪 望 電磁波研究所  時空標準研究室
<インジウムイオン時計遷移の絶対周波数測定>
インジウムイオントラップ光周波数標準の研究に取り組み、時計遷移の絶対周波数を従来に比べて1/30以下の小さい不確かさで測定し、国際度量衡委員会推奨値の改訂に結びつけるなど、顕著な成果を挙げた。
 
 
Chakarothai Jerdvisanop 電磁波研究所 電磁環境研究室
<電波ばく露評価技術の高精度化に関する研究開発>
人体ばく露評価に必要な電磁界解析の精度・速度・拡張性を大きく改善する画期的な手法を世界に先駆けて開発し、無線電力伝送システムに関する国内技術基準の策定や国際標準化に大きく貢献するなど、顕著な成果を挙げた。
 
 
Jose Manuel Delgado Mendinueta ネットワークシステム研究所 フォトニックネットワークシステム研究室
<空間多重用高速光スイッチシステムの開発と光交換容量の世界記録更新>
将来の大容量通信を支えるマルチコア光ファイバネットワーク実現に向けて、空間多重光信号用の高速光スイッチシステムを開発し、従来の世界記録を6倍以上更新する毎秒83.3テラビットの高速光スイッチングに成功するなど、顕著な成果を挙げた。
 
 

社会貢献賞

水野 淳太 ユニバーサルコミュニケーション研究所 データ駆動知能システム研究センター
<DISAANA, D-SUMMの社会実装に関する貢献>
東京都、岩手県における防災訓練等でのDISAANA/D-SUMMの活用に多大なる貢献をし、岩手県で大雪が発生した際の県庁での当該技術実活用につなげた他、民間企業への技術的支援でも活躍するなど、顕著な成果を挙げた。