2018年12月19日、政府は東京都立川市の立川広域防災基地周辺で、首都直下地震発生を想定した中央省庁の災害対策本部の設置準備訓練を昨年10月に引き続き実施しました。訓練では、都心部から立川地区に各府省災害対策本部設営班が移動し、同地区において公衆通信網途絶の想定の下で、各府省の代替災害対策本部の立ち上げ準備を行いました。
 NICTでは、これまで内閣府による戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)課題「レジリエントな防災・減災機能の強化」※1研究開発課題6「災害情報の配信技術」の中で開発してきた、地域分散ネットワーク「NerveNet※2」技術を本訓練に適用し、ポータブルICTユニット※3とともに、代替災害対策本部間の連絡を取り合うための非常時通信の確保を可能にし、訓練に協力致しました。各府省の参加者により実施された非常時通信訓練内容は以下のとおりです。
  • ・NerveNetによるメッシュネットワーク及びポータブルICTユニットを使用し、各府省代替対策本部間の電話連絡及び電話会議。
  • ・各府省代替対策本部間で文書、映像の配信と写真等の共有。
  • ・SIP4D※4上にアップロードされた立川地区の画像を、各府省代替対策本部において地図情報とともに閲覧。
 NICTでは、政府の防災訓練に技術を提供することにより、非常時通信技術の一層の改善を図り、社会実装を進めていく予定です。
(参考)
http://www.bousai.go.jp/taisaku/chuogyoumukeizoku/pdf/h30_saigaitaisaku_kunren.pdf

図1 訓練の概要図:立川広域防災基地周辺の府省代替対策本部間をNerveNetで無線接続
図1 訓練の概要図:立川広域防災基地周辺の府省代替対策本部間をNerveNetで無線接続
図2:訓練に使用されたNerveNet無線機器(左)及びポータブルICTユニット(右)
図2:訓練に使用されたNerveNet無線機器(左)及びポータブルICTユニット(右)
図3:SIP4Dにおける地図情報と現地写真の表示
図3:SIP4Dにおける地図情報と現地写真の表示
(参考)各システムの概要については下記をご参照ください。
※1戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)課題「レジリエントな防災・減災機能の強化」
https://www.jst.go.jp/sip/k08.html
※2地域分散ネットワーク「NerveNet(ナーブネット)」
http://www.nict.go.jp/out-promotion/other/case-studies/itenweb/nervenet.html
※3ポータブルICTユニット(アタッシュケース型ICTユニット)
https://www.ntt-at.co.jp/product/ip-pbx/
※4SIP4D:国立研究開発法人防災科学技術研究所が開発している「府省庁間連携災害情報システム」(Shared Information Platform for Disaster management)
https://www.bosai-spf-challenge.jp/about/sip4d.html

本件に関する問い合わせ先

オープンイノベーション推進本部ソーシャルイノベーションユニット

熊谷

Tel: 042-327-5983