NICTとJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)が開発した超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS*)は、2008年2月23日に打ち上げられて以降、約11年間様々な実験に使用されてまいりましたが、2019年2月27日に運用終了になりました。これに伴い、NICTでのWINDSを用いた実験も終了することとなりました。
 WINDSは、設計寿命5年の運用目標を大きく超える11年にわたり実験運用を継続し、多くの通信実験を含むミッションを完了いたしました。WINDSを使用して2009年に硫黄島からの皆既日食映像伝送実験、東日本大震災時及び熊本地震時の臨時通信回線の提供、衛星中継伝送では世界最高速となる3.2Gbps伝送を成功させるなど数々の成果を上げてきました。
 WINDSを用いた実験終了のご報告にあたり関係者の皆様に深く感謝いたしますとともに、この成果を今後の衛星通信技術の研究開発に活かしてまいります。

* Wideband InterNetworking Engineering test and Demonstration Satellite

Wideband InterNetworking Engineering test and Demonstration Satellite
WINDS実験に使用した小型車載局(左)および大型車載局(右)
WINDS実験に使用した小型車載局(左)および大型車載局(右)