NICTは、2019年7月22日に、マレーシアプトラ大学での Asi@Connectプロジェクト会合において、研究・教育用ネットワーク 7機関(国内1機関*1、国外6機関*2)とアジア-欧州間研究・教育用ネットワークに関する研究協力覚書を締結しました。

署名式には、NICTから細川理事が出席し、署名・覚書交換を行いました。(写真1)

写真1 AER覚書 署名式の様子
AER MoU 署名者(左から): Mary Fleming氏 (AARNet), Helga Spitaler氏 (Erik Huizer氏の代理, GÉANT), 細川理事 (NICT), 漆谷副所長 (NII), René Buch氏 (NORDUnet), John Kan氏 (SingAREN), Alexander van den Hil 氏(SURF), Yong Hwan Chung氏 (TEIN*CC)

写真1 AER覚書 署名式の様子

本覚書は、AER (Asiapacific-Europe Ring) と呼ぶアジア-欧州間にまたがった研究・教育用ネットワーク網における研究協力を目的としています。
AERは、NICTがSingARENと共同で運用している東京-香港-シンガポールの100Gbps回線の他、NIIの100Gbps回線(東京-アムステルダム、東京-シンガポール)、この6月に開通した海外6機関によるシンガポール-ロンドン 100Gbps回線(CAE-1回線と呼ぶ)、SURF及びNORDUnet のロンドン-アムステルダム100Gbps回線からなるリング状ネットワークです。(図1)

図1 AER(Asiapacific-Europe Ring)

AERの成立により、2017年に太平洋地域においてNICTのアジア回線等で形成されたAPR (AsiaPacific Ring)等と合わせ、100Gbps以上の帯域を利用可能な全世界的な回線接続環境が整いました。
本覚書は、国際研究・教育用ネットワーク間での回線相互バックアップ及び国際実証実験では不可欠となっている国内外研究・教育機関との協力関係を強化し、超高速ネットワーク上での国際共同研究を一層活発・活性化させるものです。
NICTでは2019年11月に米国デンバーで開催されるSC19においてAER及びAPR上での超高速伝送実証実験を予定しています。

*1: 国内1機関: 国立情報学研究所(NII)
*2: 国外6機関: AARNet(オーストラリア)、GÉANT(欧州)、NORDUnet(北欧)、SingAREN(シンガポール)、SURF(オランダ)、TEIN*CC(韓国)

問い合わせ先

オープンイノベーション推進本部/ソーシャルイノベーションユニット

総合テストベッド研究開発推進センター
後藤 雅徳

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