国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)電磁波研究所 電磁波応用総合研究室は、これまで培ってきたTHz波時間領域イメージング法による文化財の非破壊調査技術等を用いて、藤沢市所蔵の長谷川路可作のフレスコ画「イタリアの想い出」の調査を、2020年12月5日より藤沢市アートスペースにて実施します。

この作品は、壁画として描かれたフレスコ画をストラッポという技法で剥がし布に貼り付けられた作品で、電磁波を用いた層構造の調査が将来的な修復に役立つと思われます。今回は、「最後の晩餐」の調査で用いたTeraMetrix社のT-Ray 5000システムによるTHz波時間領域イメージングに加え、近赤外撮影等も実施します。

詳細は、藤沢市アートスペースのWebサイトをご参照ください。


藤沢市アートスペース プレスリリース 2020年11月27日
市所蔵作品の科学調査の様子を一般公開!

http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/c-hall/press/artspace_r2_teraherutsu.html

電磁波による「最後の晩餐」の非破壊調査の様子
電磁波による「最後の晩餐」の非破壊調査の様子
(参考)
NICTお知らせ 2020年3月17日 「最後の晩餐」の下地構造の電磁波による調査を実施しました

https://www.nict.go.jp/info/topics/2020/03/17-1.html

本件に関する問合せ先

電磁波研究所 電磁波応用総合研究室

福永 香

E-mail: kaoriアットマークnict.go.jp