2020年12月23日(水)、菅首相が東京都小金井市にある国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)を訪問され、次世代の情報通信に係る研究について、武田総務大臣、徳田理事長の案内によりご視察されました。

最初に、理論上、どんな計算機も解読できないことが保証されている量子暗号技術について、研究装置(実機)のある実験室に入られ、説明をご聴取いただきました。
写真 Beyond 5G関連技術
次に、Beyond 5G関連技術に関する説明をご聴取いただきました。Beyond 5Gとは、5Gの次の世代の通信規格のことであり、その実現に必要な超高速・大容量通信等の研究開発が、今後ますます重要になります。その研究で使用される、人間の髪の毛よりも細い光マルチコアファイバの実物を、手に取ってご覧いただきました。
写真 Beyond 5G関連技術
続いて、多言語翻訳技術に関する説明をご聴取いただきました。2025年の実現を目指している同時通訳の実演をご覧いただき、多言語音声翻訳アプリ VoiceTra(ボイストラ)を実際にご使用いただきました。
写真 サイバーセキュリティ技術
最後に、急増かつ巧妙化するサイバー攻撃から我が国を守るための研究開発として、サイバー攻撃観測、分析、対策システム(NICTER)等のサイバーセキュリティ技術に関する説明をご聴取いただきました。
記者団の取材には、「NICTや民間が総力を結集して研究開発を進め、次世代のデジタル化にしっかり対応し、世界をリードしていける。そうした実感を得ることができた」、またBeyond 5Gについては「2030年の日本の社会産業基盤であり、研究開発を加速し、海外展開をできるよう対応していきたい」とお話されました。
 
写真 菅首相