令和3年度NICT成績優秀表彰等受賞者決定
2021年7月29日
国立研究開発法人情報通信研究機構
成績優秀表彰(最優秀賞・個人)
- 廣田 幸子 元広報部報道室
功績名:永年にわたる報道発表等を通じた研究開発成果の普及促進活動
永きにわたり、報道発表等を通じて、多様な報道・出版関係者との接点を開拓し、国内外への効果的な訴求に努め、情報通信研究機構の研究開発成果の普及促進及び知名度の向上に顕著な成果を挙げた。
成績優秀表彰(優秀賞・個人)
- 田原 樹 電磁波研究所電磁波先進研究センターデジタル光学基盤研究室
功績名:自然光ホログラフィによる精密光学測定技術の研究開発
レーザーを使わない自然光デジタルホログラフィ技術を独自に開発し、多数の物体の同時3次元センシングや定量的な位相センシングを蛍光顕微鏡に実装することで、自然科学の分野に新しい撮像・分析技術を提供するなど、顕著な成果を挙げた。
- Georg Friedrich Rademacher ネットワーク研究所フォトニックICT研究センターフォトニックネットワーク研究室
功績名:マルチコア・マルチモード光ファイバ伝送システムの開発と伝送容量世界記録の達成
マルチコア・マルチモード光ファイバを用いた大容量光伝送システムの研究に取り組み、毎秒10.66ペタビットの光伝送実験に成功し、ペタビット級ネットワーク基盤技術の確立に大きく貢献するなど、顕著な成果を挙げた。
- 青野 良範 サイバーセキュリティ研究所セキュリティ基盤研究室
功績名:量子コンピュータ実機を用いた離散対数問題の求解実験成功
量子コンピュータによる現代暗号の危殆化時期予測への道を拓く、量子コンピュータを使用した離散対数問題の求解実験に世界で初めて成功し、大規模量子コンピュータ時代における通信の安全性確保につながる顕著な成果を挙げた。
- 伊藤 竜馬 サイバーセキュリティ研究所セキュリティ基盤研究室
功績名:Zoomのエンドツーエンド暗号化に対する安全性評価
世界的に広く利用されているビデオ会議システムZoomのエンドツーエンド暗号化の脆弱性を発見し、その対策方法をZoomに早期に通知するなど、ICTシステムの長期にわたる信頼性確保に顕著な成果を挙げた。
- 田仲 正弘 ユニバーサルコミュニケーション研究所データ駆動知能システム研究センター
功績名:深層学習並列化ミドルウェアRaNNCの開発
ニューラルネットの記述を分析し、学習の並列化を自動的に行うミドルウェアRaNNC(ランク)を開発して一般公開し、このミドルウェアで実際に50億個のパラメータを含む巨大ニューラルネットの学習に成功するなど、顕著な成果を挙げた。
- 平島 雅也 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室
功績名:次世代筋骨格モデルの研究開発と社会展開
筋肉のボリュームを考慮した次世代筋骨格モデルの研究開発に取組み、個人の身体に合わせたテーラーメイドのサービス実現の基盤を構築するとともに、その技術の産業界での応用に貢献するなど、顕著な成果を挙げた。
- 白土 保 元先進的音声翻訳研究開発推進センター企画室
功績名:多言語翻訳技術の社会実装への貢献
研究開発成果である多言語翻訳技術について、利用者となり得る企業・団体を積極的に訪問して周知活動を行うとともに、外部からの引き合いに対しても的確に対応し、数多くのライセンス契約に着実に結び付けるなど顕著な成果を挙げた。
成績優秀表彰(優秀賞・団体) 17団体
- 宇宙天気予報グループ
- VLBI光格子時計周波数比較チーム及び鹿島 34m パラボラアンテナ運用終了記念式典実行委員会
- 神戸副局開設による標準時分散化チーム
- 電磁波研究所電磁環境研究室較正グループ
- Cefore発明・開発チーム
- 小型光通信実験装置「SOLISS」宇宙実証実験NICT光地上局実験支援チーム
- CURE研究開発チーム
- けいはんな施設整備推進チーム
- 先進的音声翻訳研究開発推進センター
- 量子暗号ネットワーク社会実証推進チーム
- 脳計測データ管理・解析プラットフォーム導入チーム
- 大気汚染の世界統一指標開発とアウトリーチ活動チーム
- PiPO(Pilot Project of Open Innovation Promotion)
- 音声マルチスポット再生技術プロジェクトチーム
- openACTチーム
- パリ日本人学校向け5法人共同学習応援企画(オンライン講座)の企画実施チーム
- NICT特別オープンシンポジウム企画運営チーム
社会貢献賞(団体) 1団体
- 量子ICT人材育成プログラム(NQC)運営チーム
本件に関する問い合わせ先
総務部人事室人事グループ
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